文字入りのキャラクタースタンプが簡単に作れる
『Vスタンプ』は3Dキャラクターのポーズや表情を変えて、オリジナルのスタンプを作ることができるアプリです。
LINEなどのメッセージツールにおいて必須機能となるスタンプですが、このアプリはそのスタンプのような画像を自分で作ることが可能となっています。
画像ファイルとなるため、LINEだけではなく様々なメッセージツールで使うことができますし、元となるモデルは3Dモデルなので、ポーズや表情を変えるだけでまさに世界にひとつだけのオリジナルスタンプを作ることができます。
角度などを絶妙に変えることで、全く印象が違うものになったり、3Dモデルの可能性を感じるアプリとなっています。
ポーズと表情を決めて文字を入れるだけで手軽に完成
アプリでスタンプ画像を作るには、3Dモデルのポーズと表情を決めて、立ち位置とズーム度合いを動かし、背景や文字を入れるだけです。これだけで完成します。
3Dモデルはプリセットで2種類用意されておりますが、「VRMファイル」と呼ばれるファイル形式にて、自作のモデルなどを読み込むことも可能となっています。
アプリの操作は直感的で非常にわかりやすく、1本指にてモデルの回転、2本指でのスライドで立ち位置を動かし、ピンチ操作でズーム度合いを変更することができます。
文字やシンプルな装飾、背景と別々に操作することもでき、レイヤーを切り分けて編集ができるため、完成形がイメージしやすく、初心者でも簡単にスタンプ作成に臨めます。
文字については決まった単語しか選択が出来ませんが、豊富な種類が用意されています。
また、追加課金することによって自由な文字列の入力も可能で、さらにスタンプ作成の幅が広がります。
実は非常に身近な「VRMファイル」
『Vスタンプ』で使う3Dモデルは上記でも紹介した「VRMファイル」を使っていますが、近年はVtuberでも使われるなど、非常に汎用性の高い3Dモデルファイルです。
また、ゲームアプリ開発などに多用されているUnityというゲーム制作エンジンにも取り込むことが可能で、3Dの世界を表現される作品には、相当な割合で活用されていると言っても過言ではありません。
スマホにインストールされているゲームアプリのひとつやふたつは、このVRMファイルが使われていることでしょう。
なお、モデル自体をゼロから作ろうとすると、「Vroid Studio」や「Blender」などのソフトと、相応な知識を求められますが、VRMファイルは有志がフリー素材として配布されていることも多いのが特徴的です。
メジャーなところでは「Vroid Hub」というサイトなどで膨大な数が公開されており、そのブームが垣間見えます。
『Vスタンプ』ではアプリ内でこの「Vroid Hub」に連携でき、サイトにアップロードした自作のモデルはもちろん、有志が作成した数多くのフリー利用可能なモデルを直接利用することができます。
これにより同じポーズと同じ表情でも、モデルによってかなり印象が変わったりするため、スタンプとしての表現の幅が一気に広がり、無限大の楽しみ方ができるアプリとなっています。
メッセージアプリでのスタンプだけに留まらない使い方
『Vスタンプ』というアプリ名にあるように、基本的にはLINEなどのメッセージアプリでの利用を想定されていますが、TwitterなどのSNSのアイコンに利用していたりと、使い方の幅が広いです。
使ったモデル自体が自作であったり、フリー利用OKのものだったりすると、基本的に著作権なども気にせず使えるところが利点でしょう。
※もちろん商用として無断の利用はNGです
ここまで自由に3Dモデルを操作することが可能なソフトウェアは、PC用では気軽に使用できるものがあまり無いですし、それを無料のスマホアプリでかつ、シンプルな操作感で実現しているのには驚きです。
画像ファイルとして出力する際にも画像サイズの指定ができ、SNSのアイコンであれば正方形にしたりと、用途に合わせたスタンプを作りやすいです。
次世代の素材をいち早く扱えるアプリ
3Dモデルの元となるVRMファイル自体も高い解像度で取り込むことができ、そこから作られる画像ファイルも精細なものです。
次世代のクリエイター素材とも言われるVRMファイルを手軽に扱えるものとしては、パイオニアとなり得るアプリを、是非インストールしておいてみてはいかがでしょう。
文:みふる
フリーライターとして2年ほど活動。
現在はIT系企業のOLをしながら兼業でライター以外にも、
占い師や、イベント企画などを手掛ける。
マイナーなアプリを掘り起こすのが好き。