ここは個人ゲーム開発者が集いやすい、秋葉原・・・その一角にあるレストラン・・・
ゲーム開発のモチベーションが上がらない森のクマは、家事に育児に仕事をしながら深夜にゲーム開発する個人開発者アッキーさんの話を聞いていた・・・。
【個人開発者アッキーさんに聞く】前編:家事×育児×仕事の合間にゲームを開発する方法 - itemstore BLOG
そこにはカオスのごとく積み重なるタスクの中で、モチベーションを維持するアッキー流の生き様があったのだ・・・
しかし・・・本当のカオスは、リリース直前に始まったのだという・・・。
「ゲーム開発は、本体機能の開発もさることながら、機能が出来上がった後のリリースに向けての作業も大変ですよねクマ。広告実装やストア登録は毎回苦労しますクマ。」
「ここに、新作ゲーム『ごちゃバト!』を作る際に踏み抜いた地雷をまとめたモニ。」
- 広告導入→ライブラリ衝突→広告表示時のクラッシュ
- はじめての課金実装→リストアできない
- はじめてのApple Developer Program登録→大変
- はじめてのAppStore審査→リジェクト
- リリース直後の起動不能バグ
「バラエティにとんだ地雷を見事に踏み抜いていますねクマ。しかもそのほとんどがゲーム本編とは関係ないのが辛いですねクマ」
(両手をわなわなさせて震えだすアッキーさん)
「辛い!!心が激しく折れる!!どのライブラリもなぜもっとこう、すっと導入できないモニ!?」
(複数の会社のライブラリを導入すると、いろいろ競合して意味不明のエラーがバシバシでたり予期せぬところでクラッシュすることがある)
「理想は、プロジェクト開始初期のまだ本体プログラムが複雑でないときに導入するべきなんでしょうね。でも最初はゲーム本体をどうしても優先して作ってしまいますクマ。」
「その間にApple Developer Programの難解な登録ページをくぐり抜け、さらに難解な税金・口座情報を泣きながら登録したモニ。」
「私も何年か前に登録しましたが、正しく登録できているのか未だに不安になりますクマ。」
「それらを乗り越え、βテストで発生するタイミング障害をどうにか鎮火し、AppStoreレビューまで漕ぎ着けたモニ。そしたら今度は、XXのSDKは使っちゃだめ!ってレビュアーさんからリジェクトされて・・・」
(AppStoreのレビューは、数年前と比較するとものすごい速さで審査していただけるようになったクマ。しかもリジェクトの内容によっては対処が困難を極める時もままある・・・)
「ライブラリの開発元に問い合わせたり、レビュアー様に返信したり・・・リリースがどんどん遅れていったけど、AndroidとiOSは同時にリリースしたかったので、根気強く粘りましたモニ。」
「そんなこんなで、ようやく新作ゲーム『ごちゃバト!』リリースに漕ぎ着けたわけですね。」
【ごちゃバト!】ついにリリース
— アッキー@ごちゃバト!リリース (@ttnr9288) April 9, 2019
大迫力のごちゃごちゃバトルアクションRPG!
カードを引いて自分だけの最強チームを作ろう👍
「フレバト」機能で友達とバトルもできるよ!
Android:https://t.co/JchKK25B8F
iOS:https://t.co/Meo1L3U7KQ
--
1年2ヶ月かけて作りました
ぜひ遊んでね!#ごちゃバト pic.twitter.com/7FXpnrTptI
「この、ツイートのアイコン画像が極度に低解像度ということにも触れないといけませんねクマ。一体何があったのでしょうクマ?」
「モニぃ・・・」
「朝起きたら、AppStoreから審査通過のお知らせがきていて、その勢いでツイートしてしまったモニ。添付する画像を探していたら、たまたまディスプレイにあったアイコン画像が目に入ったので反射的にそれを・・・」
しかし気持ちもわかる。苦労に苦労を重ね、涙で枕を濡らしながら、ようやくリリースできる状態になったのだ。はやる気持ちを抑えるのは難しい。
「しかし真の問題は、リリースした当日に最新のAndroid9で100%落ちる原因不明バグが発生したことモニ!!」
(どんなにテストをしても、何かしらのバグやバランス調整の不備が出てくるのはゲーム開発の常ックマ。
しかし満足に動作しなければ、ユーザー様からの評価は当然低くなってしまう・・・リリースから数日数週間は、特に素早い対応が求められるクマ)
「原因不明・・・しかも深夜しか対処できる時間はないわけですよね?いったいどうやって切り抜けたんですクマ?」
「Twitterで、うわー!こんな現象が起きてる調べても分からん!うわー!!って叫んでたら、親切にも原因をドンピシャで指摘してくれる方がいらしたモニ。」
「ここでもアッキーさんのオープンな開発の姿勢が、ポジティブに働いていますねクマ。」
「他にもいろいろな所でつまづいたけど、多くの方に助けていただきつつ、ようやく落ち着いてきたモニ。これからダウンロード数を増やすため、アップデート機能の開発をしているモニ。」
■進捗
— アッキー@ごちゃバト!リリース (@ttnr9288) May 19, 2019
キャラを更に1キャラ追加(計14)
死亡保険:バトル前に保険をかけてバトル後キャラ復活
ブースト:お肉使用でバトル時HP上昇
◾️やること
第2弾用カードデル
追加ストーリー(20章くらい)
キャラ追加
巨大敵
今日もがんばった!
ブースト保険完了!#アッキー進捗 #ごちゃバト pic.twitter.com/d7HSqSWVta
「・・・」
リリース前後の地雷原を踏み抜きながらも、めげずに1つ1つ対処してさらにアップデート機能まで作る・・・周囲に助けを求めながら突き進む開発者アッキーから、我々が学べることは
「困ったら助けを求める」
これが簡単そうで意外と難しいのをクマは知っているクマ・・・
「もう少し自分で調べてみよう」
どちらの考えも、自分が成長する上で大切なマインドクマ。
しかし個人ゲーム開発は、未知の密林でお宝を探すのにも似ている・・・先人たちの軌跡を辿りながらも、迷宮に入り込んでしまうことも多々あるのだ。
(ゲーム開発は過酷な探検である)
「困った時に、助けを求められる環境を普段から作っていくのも大切ですよね。アッキーさんの場合、助けられてばかりではなく、他の方が困っている時など積極的に相談に乗っておられる、助け合いの精神ですねクマ。」
「最近はありがたいことに、Unityの初心者勉強会の講師にお呼び頂いたりしてるモニ。お役に立てるよう頑張るモニ。」
そう、道に迷った時は、手を差し出しあいながら各々の道を進んでいくのもまた、人間たち(とクマ)の絆がなせる技なのかもしれない・・・。
(今度こそまとめに入った)
「いやあ今日は夜遅くまで良いお話をたくさん聞けましたクマ。ありがとうございました、では後日、記事になるのをお楽しみくださいクマ」
「!?」
「まだ話は終わってないモニ・・・」
(話は終わっていない)
「実は『ごちゃバト!』アップデートの準備と合わせて、新しいゲームの開発も並行しているモニ。その話をこれからするモニ。」
「アッキーさん、いくら秋葉原のレストランが24時間やっているとはいえ、我々にも帰るべき家と森がありますクマ。また奥さんに怒られて愚痴ツイートを連発してしまいますよクマ。」
「ごちゃバトから派生したタワーディフェンス系のゲームモニ。今度のゲームは派手な演出をたくさん盛り込もうと思っているモニ。」
(必殺のボタンが気になる)
(燃えた・・・)
・
・
・
アイちゃん「森クマ帰りが遅いなぁ。きっと個人開発者どうし、気があうんだね!!!それじゃあ今回は私がまとめようかな!」
「今回は個人ゲーム開発者アッキーさんのインタビューをしたよ!怒涛の忙しさの中で、開発モチベーションを保つ秘訣に興味がある方は、ぜひ前編の記事も読んでみてね!」
【個人開発者アッキーさんに聞く】前編:家事×育児×仕事の合間にゲームを開発する方法 - itemstore BLOG
「もっと多くの開発者さんのお話も聞いてみたいな!秋葉原のレストランでクマとお話したい開発者さんは、ぜひ森クマのTwitterアカウント(@shakeflower)までご連絡くださいねー!!」
「それじゃあまたねー!!」
・
・
・
(秋葉原の高級レストラン)
混沌から生まれし ごちゃごちゃストラテジー『ごちゃバト』はこちらから!!
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.m3soft.gochabato
iOS:https://itunes.apple.com/jp/app/id1456450112
アップデートと新作開発に励むアッキー(@ttnr9288)さんを応援しようクマ!
完
文・イラスト:ふりふら
森のゲーム開発室「SleepingMuseum」で白いクマや少女が暴れまわるゲームを作っています。
作ったゲーム:https://sites.google.com/view/sleepingmuseum/
森クマblog:http://shakeflower.hatenablog.com/
Twitter:https://twitter.com/shakeflower