ここは都会のど真ん中にある不思議な森・・・
(ツインテールの特訓をする彼女はアイちゃん。itemstoreのアイドルである。)
森クマ「はあ・・・捗らぬ。ゲーム開発が捗らぬックマ。」
アイちゃん「また進捗が悪いみたいだね森クマ!」
森クマ「効率的にゲーム開発するにはどうしたものか・・・おや・・・モニターの様子がおかしいックマ」
(モニターに映し出される奇怪な顔)
アッキー「モニモニモニ!!モニモニモニ!!」
フリーランスの傍で大作ゲームを作る、愛妻家のアッキーさん(@ttnr9288)。
顔面がモニターのモニタロウなる奇怪な生物がサークルのマスコットキャラクターである。
「うんうん、「家事に育児に仕事で毎日パンパンの自分が、いかにゲーム開発を継続しているか、その秘訣をお話するモニ」って言ってるね!」
「これはもう取材するしかないですねクマ、行きましょう秋葉原に!!」
(レリゴー!!)
(秋葉原の高級レストラン)
(まだかなまだかなー!)
「お待たせしたモニ」
(個人開発者のアッキーさん。顔面にモニターが張り付いてなければナイスガイである。)
「今日は取材を受けていただけるとのことなので、好きなメニューを頼んでくださいクマ。お値段はお気にせずに(一番安いコーンスープにするクマ)」
「じゃあこの特上ステーキセットにしますモニ!!サラダとドリンクバー付きで!!」
(このモニター遠慮がねぇクマ!)
「クマのお金で食べる肉は美味しいモニー!」
「ぐぬっ・・・早速本題に入りましょう。アッキーさんは、日中はお仕事、朝と夜は育児と家事をしながらゲームを開発されてるんですよねクマ。1日のタイムスケジュールはどうなってるんですクマ?」
(さすが顔面モニターは便利クマ)


「・・・」


「1日の70%が仕事と育児と家事に割かれていますが、このハードモードの中で本当にゲーム開発をしているのでしょうかクマ? 開発しているという幻想をみているのでは…」
「開発できる時間帯は、育ち盛りの子供たちが寝付いた後、23時以降モニ。そこから2〜3時間くらい開発して、最後に家事をしてから寝るモニ。」
「それから休日は子供達がみんな家にいるからその相手で終わるモニ・・・」


(想定をはるかに超えし、壮絶な環境にいるモニターを気軽に呼び出してしまった・・・)
「疲れていると、毎日パソコンを開くのも億劫になりますよね・・・いったい、どうやってゲーム開発モチベーションを維持しているんですかクマ?」
(待ってましたと、身を乗り出してくるアッキーさん)
「お答えするモニ、ずばり・・・発信モニ!!」
(このモニターぐいぐい来る、すごいぐいぐい来るックマ)
(おもむろに、ろくろを回すポーズをはじめた)
「まずはTwitterでの開発進捗ツイートモニ。」
「Twitterで進捗報告している開発者さんは多いですよねクマ。アッキーさんの普段のTwitterも覗いてみましょうクマ」
「愚痴のオンパレードですね。これはミュート案件ですよクマ。」
「ミュ・・・ゲームの進捗はハッシュタグ #アッキー進捗 で確認できるモニ」
(途切れぬ進捗ツイートから、毎日しっかり開発していることがわかるクマ)
「他の開発者さんたちと会うときも、積極的に自分の作っているゲームを見せているモニ。ご意見をいただけると、それがまた開発モチベーションにつながっていくモニ。」
「実は、最新作『ごちゃバト!』のデザイナーさんとも飲み会の場でお会いして、ゲームをみせたらその場で協力いただけることになったモニ。音楽もTwitterで知り合った作曲家さんにご協力いただいてるモニ。」
「それは羨ましいクマ!」
「アッキーさんはリアルでもソーシャルでも、とにかく発信が多いのが魅力だね!そうしてたくさんのフィードバックを得ながら自分のモチベーションを高めるサイクルを作っているんだね!」
(さすがitemstore BLOGのアイドルは違う、個人ゲーム開発者をぐいぐい持ち上げるクマ)
「なるほど。そうして最近リリースされたのが、新作ゲーム『ごちゃバト!』ですねクマ。」
「去年は展示イベントのデジゲー博にも初めて出展したモニ。そこで開発中だったゲームを展示できたことで、さらにモチベーションを爆上げしてリリースにこぎつけましたモニ。」
自分のゲームのことを話し続けるアッキーさんは本当に楽しそうであるクマ。顔面にモニターさえ張り付いてなければ・・・



『ごちゃバト!』は敵味方入り乱れてごちゃごちゃバトルするRPGクマ。本当にものすごい人数のドットキャラがごちゃごちゃする、スマホの発熱限界にも挑戦した手に汗握るゲームであるクマ。
「バトルにガチャに編成、ストーリーにユーザー同士の対戦・・・この規模のゲームを作り続けるのは相当に大変ですねクマ。しかも開発は深夜・・・めげてしまいそうですクマ。」
「実は、長男がゲーム好きで、プレイしていろいろ意見をくれるモニ。他のゲームと比較しながら的確な指摘をくれるので、助かってるモニ!」
「すばらしい、お子さんに応援されたらパパさんは頑張らないわけにはいかないですね。ご長男も将来はゲーム開発に邁進する未来がみえる。」
「ご家族や他のクリエーターさん・・・多くの方との触れ合い、仲間になり、生まれていく絆が、日々の混沌の中から『ごちゃバト!』を生み出したのですねクマ。」
「この『ごちゃバト!』も、メインキャラ以外に、多くのキャラクターをカードデルで仲間にすることができるモニ。」
(子供心をくすぐるカードダスならぬカードデル)
「兄と弟、そしてそれを見守る王である父の物語を中核にしつつも、実は使い切りのキャラクターひとりひとりにも物語があるモニ。」
「なので、限られた強いレアキャラだけではなく、なるべく多くのキャラクターを使いながらクリアできるようなゲームサイクルになっているモニ。」
「キャラクターのセリフはもちろん、複数キャラクターの組み合わせによって発動するチームスキルが、キャラ間の物語を推測できて面白いですねクマ。」



特に、空きスロットを確保するため、不要になったキャラクターを「解雇」するときの捨て台詞はそれぞれ胸にくるものがあるクマ。南極は遠い。
「そういえば他のゲームのキャラクターとのコラボもされていますよね。この辺りもTwitterでの発信と繋がりから生まれたものですねクマ。」
「実は私も可愛らしいドットキャラで出演しているのですが、10時間くらいプレイしてガチャを100回くらい引いても私が排出されません。消費者庁への訴えを検討しているのですが、確率表記は合っていますクマ?」
「出るまで課金するモニ。課金。もしくはバトルや訓練の報酬、あとホーム画面でもコインはどんどん集まるモニ。」


実はいろいろ仕掛けがあるホーム画面。仲間のキャラクターたちが寸劇を繰り広げてくれたり、ボーナスをもらえたりするクマ。素敵!と思ってたら爆発した・・・なぜ・・・
「今回のゲームは、長男がはじめて「パパこれいけるよ!!」って言ってくれたので、まだまだ戦えるポテンシャルを持っているモニ。アップデートも頑張るモニ!」
(いい話だなぁ・・・)
「いやあ、今日は良いお話をありがとうございましたクマ。後日、記事になるのを楽しみに待っていてくださいクマ。アッキーさん、そろそろ帰らないと奥さんに怒られ・・・」
「それからこのゲームはエンディングにも仕掛けがあるモニ。実は仲間にしているキャラクターが・・・
「さらに次回の大型アップデートでは・・・・
「実はすでに次回作も・・・


(話が止まらなくなってきた・・・)
お仕事に家事、そして育児。やることだらけの混沌・・・ゲーム開発をする時間はないように思えた・・・
しかし、時に愚痴をこぼしながらも継続的な発信、そしてフィードバックをモチベーションに変換し、己の作りたいゲームを世にリリースしていく。
その様は、現代に生きる個人開発者の魂そのものなのかもしれませんねクマ・・・。
(まとめに入った)


「最後にCMを流すので、またポーズを決めていただけますか?」
森のitemstore BLOGでは、秋葉原の高級レストランでお話いただけるインディーゲーム開発者さんを募集しておりますクマ。熱い自作ゲーム紹介や開発秘話などお待ちしておりますクマー!
(お問い合わせは森クマのTwitterアカウント(@shakeflower)まで!掲載が決まった暁には、無数のポーズ撮影を行いますクマ)


「それでは今日はこの辺りで・・・
「!?」
「まだ話は終わってないモニ・・・」
(話は終わっていない)
「アプリは開発して終わりじゃないモニ。本当のカオスは、リリース直前から始まったモニ。」
「えぇっ・・・そろそろ帰らないと私のゲーム開発の時間が・・・アッキーさんも奥さんとお子さんたちが待っていますクマ、帰りましょう家に。」
アイちゃん「長くなりそうだから私は先に帰るね!あとは男同士ならぬ異形同士でじっくり話しあってね!!バイバイー!!」


(異形同士)
「ゲーム開発者なら誰でも踏むリリース直前の数々の罠、その地雷原を全部踏みながら走破してきた話をするモニ。秋葉原のデニーズは24時間営業モニ。」
「えぇっ・・・やだ・・・帰りたい・・・」
次回「ゲームをリリースする前後のカオスな話」に続く!
混沌から生まれし ごちゃごちゃストラテジー「ごちゃバト」はこちらから!!
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.m3soft.gochabato
iOS:https://itunes.apple.com/jp/app/id1456450112
アップデートと新作に励むアッキー(@ttnr9288)さんを応援しようクマ!
文・イラスト:ふりふら
森のゲーム開発室「SleepingMuseum」で白いクマや少女が暴れまわるゲームを作っています。
作ったゲーム:https://sites.google.com/view/sleepingmuseum/
森クマblog:http://shakeflower.hatenablog.com/
Twitter:https://twitter.com/shakeflower