こんにちは、ノベルゲーム大好きマン・さらさーてぃんです。
少し間が空きましたが、Unityと宴でノベルゲーム制作に挑む第4回目です!
前回の第3回では、作品の全体イメージと簡単なあらすじについて考えてみました。
- ゲームジャンル
- 物語のテーマとコンセプト
- 物語の世界観
- 主要キャラクター
- その他の盛り込みたい要素・ネタ
について考えをまとめて、仮タイトルを『足りないもの』に決めました。
そして、今回は「開発環境を整える」編!
いよいよUnityと宴の登場です。
Unityと宴を使って、自分で用意したテキストが表示されるところまでを紹介していきます。
参考になればとても嬉しいです。
Unityのダウンロード、インストール
Unityには有料プランと無料プランがあり、今回は初心者向けの無料プランであるPersonalを選択して、ダウンロードおよび、インストールしました。
ちなみに私はUnity Hubを使わずにインストールしました。Unity Hubもダウンロードしたのですが、なぜかUnityの起動までたどり着くことができず……。
Unity Hubとは、Unity のプロジェクトおよびインストールを検索、ダウンロード、管理する方法をストリームライン化するスタンドアロンアプリケーションです。詳しくは公式のマニュアルをご参照ください。
私のようにUnity Hubを使わずにインストールする手順についても、公式のマニュアルに記載されています。
ダウンロードした後は、メールアドレス、パスワード、ハンドルネームなどの個人情報を入力して、Unityで自分のライセンスを作る必要があります。最後まで終えてからUnityが使えるようになります。
宴の購入
次に、Unityのアセットストアで宴を購入します。
宴の公式サイトからアセットストアへのリンクも用意されていますので、「UTAGE3 Unity Text Adventure Game Engine Version3」のページを開いたら、カートに入れて購入するだけです。
ちなみに、購入したもののどこからダウンロードすればいいかわからない、というケースに遭遇した場合は、以下のFAQを確認してみると解決できるかもしれません。
Unity用ビジュアルノベルツール「宴」 » 購入はしたのですがダウンロードができません。
Unityのセットアップ
以上でUnityと宴が手元に揃いました。
続いて、実際にプロジェクトを作成し、自分で用意したテキストの表示まで進めてみます。
プロジェクトの作成
まず、Unityで新しいプロジェクトを作成しましょう。
その際に、[Add Asset Package]から宴にチェックを入れておきます。
[Create project]を押すと新しいプロジェクトが作られます。
作成したシーンを動かしてみる
ここからは公式サイトのチュートリアルに沿って進めていけば、テキストを表示する所までは簡単です。
簡単に流れを説明すると、メニューからTools→Utage→New Projectを選択します。
すると宴用のプロジェクトを作成するための以下の画面が表示されるので、ファイル名を英数字で入力します。日本語は非推奨とのこと。
[Create]を押すと宴用のプロジェクトが作られます。この段階でエディタ上部の再生ボタンを押してゲームを実行してみると、下の画面が表示されました。
テキストの表示
プロジェクトを作成し、セットアップまでが完了しました。
今度は自分で用意したテキストを表示できるのか試してみたいと思います。
テンプレートのシナリオを表示
作成したプロジェクトから、シナリオ用のエクセルファイルを開きます。
エクセルファイルには複数のシートが用意されており、そのうちの[Start]シートの内容が、ゲームで「はじめから」を選んだ時に実行されます。
エクセルファイルには元々記入されている文字列がありますので、その文字列を編集せずに実行すると、そのままゲーム画面に表示されます。
自分で用意したテキストの表示
次に、実際に自分が考えたテキストを表示してみました。
エクセルファイルのText列を編集して、上書き保存する事で自動的にインポートされます。
テキストの色変更
続いて、文字色を変えてみました。
文字色の変更は、<color>タグで変更したいテキストを挟みます。htmlのマークアップと同じようなものでしょうか。
他にも違う色を試してみましたが、色によってはカラーコードを使わないと表現が難しい色もありました。(例えばピンクなど)
▼Unity標準のリッチテキストと同じく16 進数のカラーコードでも指定可能
▼カラーコードの参考
まとめ
個人的にはUnityの環境構築に少し手間がかかりましたが、そこをクリアすればプロジェクト作成からテキスト表示は簡単です。
ちなみに、私はシナリオの編集に使用されるMicrosoftのExcelを持っていませんでした。ですので、無料で使用することができる「Open Office」というソフトウェアを使うことにしました。Excelを持っていない方も、これでシナリオファイル(拡張子が.xlsのファイル)を開いて編集することができます。
さて、テキスト表示もできるようになったので、いよいよ本格的にゲームの開発を進めていきたいと思います!次回はノベルゲームで必要になるキャラクターや背景の表示、あとはサウンドの挿入を試す所までは進めてみたいかなと考えております。
次回もお楽しみに!
文:さらさーてぃーん
数あるゲームの中でも特にノベルゲームが好きなフリーライター。
趣味でゲームも作成しています。
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