「Unity認定試験って何?どんなことをするの?」
「試験内容は?どこでいつ開催されるの?」
「Unity認定試験の対策方法は?どうやって勉強したらいいの?」
この記事ではこういった疑問に答えていきます。
Unityはゲーム開発におけるメジャーなツールとして知られていて、全世界の開発者がゲームだけではなく、VR/ARや映像、メディアアート、シミュレーションまで幅広いコンテンツを制作するために使われています。
日本でも、多くの著名なゲームがUnityを用いて開発されていて、最近だと『スーパーマリオ ラン』や『ポケモンGO』などの開発にも採用されています。
当然、日本にもたくさんのUnityエンジニアがいますが、その技術と知識を証明する認定資格としてUnity社から公式に提供されているのがUnity認定試験です。日本では2017年に初めて実施されましたので、まだ2年ほどしか経過していません。
そのため、Unityエンジニアの中でも多くの方が具体的にどんな試験なのか、試験を受けることでどんなメリットがあるのかを把握できていないのではないでしょうか。
そこで今回は、Unity認定試験とはどんなものなのか、どこで行われるのかといったことについて、詳細に解説していきます。
Unity認定試験とは?
https://certification.unity.com/ja
Unity認定試験とは、Unityを提供しているUnity Technologiesにより、ゲーム開発の現場において必要とされているUnityに関する知識と技術が一定のレベルに達していることを認定するための試験のことです。
現在、リアルタイム3Dアプリケーションの価値が多くの分野から認知されている中で、Unityは最も需要がある開発ツールのひとつでもあります。
需要に対して多くのエンジニアが育っていく中で、採用担当者からすると、求職者として応募してくるエンジニアがどのくらいのスキルを持っているのか、一目で判断することが出来れば、非常に分かりやすいですよね。
また、応募するエンジニアとしても、スコアとして実績を獲得することが出来るので、面接の時のアピール材料にも成り得るのです。
つまり、Unity認定試験は、初めてUnityエンジニアとして求人に応募しようとしている方にも、キャリアのレベルを引き上げたい方にも、自分の技術力を測り、実績をつけるという意味では、とても適している試験であると言えるのです。
Unity認定試験はいつ、どこで受けられる?
Unity認定試験の受験を検討している方は、どこで受けたらいいのか、また、いつ受けることが出来るのか気になっているはずです。
実は、Unity認定試験を受ける場合は、明確にいつどこで受けるのかという情報がほとんど開示されていません。
Unity認定試験を受けたい場合には、まず関連試験が登録可能になると、ピアソンVUEのWebサイトで、直接最寄りのセンターを決定し、受験するスケジュールを決めます。
このために、具体的にいつ・どこで試験を受けるのかは、人によってそれぞれなのです。
Unity認定試験自体は、5,200を超えるピアソンVUEのテストセンターのネットワーク経由で試験環境を提供していて、オンラインで試験を受けることが可能です。
受験を検討している方は、まずピアソンVUEのWebサイトに登録して、受験スケジュールを決定しましょう。
https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/Unity-Certification.aspx
Unity認定試験の内容とは?
Unity認定試験は、それぞれの認定資格ごとに内容が異なります。
Unity認定プログラマー試験
Unity認定プログラマー試験は、認定試験の中で最もオーソドックスな試験です。
内容としては、コンセプトからローンチまで、プロジェクトを技術的に実行するために必要なコアスキルに関して出題されます。
Unity認定プログラマー試験を受けることで、複雑な問題でも解決することが出来るコード作成に熟知していることを雇用主に示すことができます。
Unity 認定3Dアーティスト試験
前述したUnity認定プログラマー試験が基盤なら、認定3Dアーティスト試験は、より芸術面および技術面でのコアなスキルが試される試験です。認定を受けることで、コンセプト設計からローンチまで美術面でのクオリティの高い仕事が可能であることを示すための材料にもなります。
Unityエキスパート ゲームプレイプログラマー認定試験
こちらは、より専門的な内容が試される「エキスパート」認定試験になります。
ゲームプレイプログラミングの標準的な技術を認定している唯一のプロフェッショナル認定試験で、ゲーム業界の上級職で必要とされる技術と知識を有していることを提示することが出来るようになります。
Unityエキスパート テクニカルアーティスト:リギング&アニメーション
同じくゲーム業界の上級職で必要とされる技術と知識を有していることを証明する認定資格のひとつで、開発現場においてリギング(アニメーターがキャラクターを動かす仕組みを作ること)とアニメーションを専門にしているテクニカルアーティスト向けとなります。
Unityエキスパート テクニカルアーティスト:シェーディング&エフェクト
こちらもゲーム業界の上級職で必要とされる技術と知識を有していることを証明する認定資格のひとつで、シェーディング&エフェクトを専門にしているテクニカルアーティスト向けとなります。
Unity認定アソシエイト
最後に紹介する「Unity認定アソシエイト」は、これまで紹介してきたものよりも、Unityでのゲーム開発に馴染みのない学習者の方にとって非常に始めやすく、取り組みやすい内容になっています。上記でご紹介したプロフェッショナル向けの試験よりも易しいため、多くの教育機関や、職業訓練所で採用されている試験です。
Unity認定試験の勉強法は?
では、どうやってUnity認定試験の準備をしたらいいのでしょうか。
認定試験の試験範囲は、上記で紹介した認定試験の種類ごとに異なります。
ですので、各試験ごとに用意されているUnity認定試験公認のオンライン教材「コースウェア」を購入することが最も確実な方法です。ただし、有料の教材となりますので、予算に余裕のある方向けと言えるかもしれません。
なるべくお金をかけずに準備したいという方は、ネット上で情報を提供してくださっている方がいらっしゃいますので、例えば以下のような記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、Unity認定試験についてご紹介しました。
これまで明確に測ることができなかったUnityに関する技術力を、世界基準の認定資格として証明することができるようになったのは、非常に画期的ですよね。
求職者側としても、採用側としても、お互いを知る指標にもなるので、興味がある方はぜひ受けてみてはいかがでしょうか。
文:岡本優河
フリーのWebライター。Swiftを使ったアプリ開発の経験あり。家系ラーメンをこよなく愛する。