ここは都会のど真ん中にある不思議な森・・・
(ツインテールの特訓をする彼女はアイちゃん。itemstoreのアイドルである。)
森クマ「はあ・・・捗らぬ。ゲーム開発が捗らぬックマ。」
アイちゃん「進捗が悪いみたいだね森クマ!」
森クマ「ゲームの仕様をどうしようか迷ってるところがあるんですクマ。それも複数。あちらを立てればこちらが立たずのデッドロックに陥っている辛い」
アイちゃん「またコワーキングスペースに行ってきたらいいんじゃない?気分をリフレッシュすると良いアイデアも浮かぶかもよ!」
ゲーム開発に集中したい時はコワーキングスペースに行こうクマ - itemstore BLOG
森クマ「うーん・・・そうクマね・・・」
(ピコーン)
クマ「ああっ!!じぇふ会の召集メールだ!!」
アイちゃん「召集?」
クマ「うむ。ゲーム開発者たちが集い、各々のゲームについて相談しあう勉強会ですクマ。これはちょうど良い、ちょっと開発中のゲームを相談してきますクマ!」
そう・・・インディーゲーム開発者たちはゲーム開発の傍、時にカフェに、時にコワーキングスペースに、時に居酒屋に集い、各々のゲームについて意見交換をするックマ。今回はそのうちのひとつ、通称「じぇふ会」に潜入したときの体験記ですクマ。
魔境・AKIHABARA(イメージ図)
クマ「久しぶりに都会に来たから、電車を3回も乗り間違えてしまったクマ。」
今日は居酒屋の六人席を確保。既にクマ以外のメンバーは揃い踏みである。
じぇふ「クマさんこっちです。やあ、これで全員揃いましたね。」
この会議を主催するミライノ制作所、代表のじぇふさん(@jeffry1461)。
教育コンテンツを中心とした学習アプリやイラストを手がける。
Zero「今日はよろしくお願いしますだぜ!」
ゲームアプリ開発者のZero(@plu_plus)さん。ゲームにおけるユーザー体験を徹底的に追求し、そこから生まれるアプリはダウンロード数が軒並み10万を超すバケモノである。
アッキー「モニモニモニ!!モニモニモニ!!」
フリーランスの傍で大作ゲームも作る、愛妻家のアッキーさん(@ttnr9288)。顔面がモニターのモニタロウなる奇怪な生物がサークルのマスコットキャラクターである。
TEMO「いやあ楽しみですね、アイデアたくさん持ってきました。」
知育・教育系アプリを作るTEMOさん(@TakaYamada1017)。お子さんたちから湧き上がってくる欲求をゲームに反映するプロである。
Mogmo「私も必殺必中の開発中ゲームがあるポリ。」
会社員のMogmoさん(@GameMogmo)。ボクセル使いであり、ポリゴンモデリングからゲーム開発まで一人でやってのける、やはりバケモノである。
森クマ「遅れてすみませんでした、今日を有意義な時間にしましょうねクマ!」
森クマ(@shakeflower)。クマ。
そして・・・開発者たちによる鉄板焼きよりも熱い壮絶なゲーム討論会が火蓋を切ってしまう・・・!!
アッキー「が、がぉぉおお!(`□´)にぐぅぅうう!!肉が足りないモニ!!唐揚げ!焼き鳥!!」
Mogmo「魚・・・魚も足りないポリ!!もっとポリゴン数の多い魚を食べたい!」
クマ「追加でお刺身も食べましょうクマ!あとだし巻き玉子も食べたいクマ」
(あれ・・・今日なんで集まったんだっけ・・・いやそんなことよりも目の前のお魚クマ)
じぇふ「お腹もいっぱいになったし、そろそろはじめましょうか。」
TEMO「じゃあ私から!」
アッキー「Mac!!Macだモニ!!」
Mogmo「居酒屋と言えど、Macが出てくると急に開発者会議っぽくなってきますねポリ」
TEMO「海の生物パズルを作ってるんですよ。」
(一見普通のテトリスである。しかし奇怪な顔マークはいったい・・・)
TEMO「普通のテトリスと違うところは、ブロックの顔部分を消すと、そのブロック全体が消えることです。」
Zero「これは面白い、顔をつぶすとブロック(海の生物)自体の息の根を止められるんですね!新しいゲーム性が生まれそうだぜ!」
じぇふ「ブロックのイラスト案が可愛いですね。この絵はご自分で?」
TEMO「うちの奥さんに絵心がありまして!」
森クマ「いい奥さんだなぁクマ。あっ、このチンアナゴのブロックすごくいいですね。すごくいいですよこのチンアナゴがクマ。」
(チンアナゴブロック)
TEMO「でもこのゲームは一旦お蔵入りにしようかなと思ってて。」
森クマ「えぇっチンアナゴをお蔵入りに!?」
ゲーム開発者がゲームを寝かすことはよくある。熟成することでよりよいゲームとなるのだ。(そのまま永遠の眠りにつくこともままある)
TEMO「今はもうひとつのアイデア、子供向けのクレーンゲームを考えてるんです。」
(創作する人には必須のアイデアノート)
TEMO「普通のクレーンゲームって子供にはちょっと難しすぎて、、、だから、うちの子供でも楽しく遊べるような簡単なルールにしてみたいなと。たとえば2回に1回は必ず景品が取れるような仕組みを考えています。」
アッキー「あぁーなるほど!でもそれ、ゲームとして成立するモニ?」
森クマ「子供向けと言えどもやはり達成感もほしいですよねクマ。」
Zero「今ちょっと思いついたんですけど、クレーンそのものを強化していくゲームはどうでしょう?」
(ざわざわっ・・・)
Zero「はじめは弱々しいクレーンなんだけど、レベルアップさせていくと爆発的に景品をごっそり取れるようになっていくんだぜ。そのままインフレさせていくと、とんでもないクレーンになるとか!」
Mogmo「うわあ、それ絶対面白いやつだ!やってみたいポリ!」
TEMO「まさにスマホゲー向きですね。子供も楽しめそうだし、大人の我々も興味をそそられる。」
(カキカキ・・・キュキューッ!)
クマ「チンアナゴはどうですかね?深海からチンアナゴを引き抜いて、その長さを競うんです。」
(化学反応が起きて誕生した新しいゲーム)
アッキー「チンアナゴはかわいい育成ゲーム系しかストアに無いから、ワンチャンあるかもしれないモニ。俺のチンアナゴってタイトルにしましょう。」
じぇふ「アッキーさん興奮しすぎです、まだ20時なんで抑えてください。あと森クマさんは今日のうちにチンアナゴクレーン作ってください。」
森クマ「えっ今日中にチンアナゴを!?無茶な!!」
(強化クレーンゲーム、さらにチンアナゴで盛り上がる開発者たち。この日一番のテンションである)
そして話題はそのままクマのゲームに・・・
じぇふ「クマさんは今日はなにかあります?チンアナゴですか?」
森クマ「ふふふ・・・今日はとっておきのゲームを持ってきましたよクマ」
ZERO「あ、あの。やっぱりクマじゃないとダメですか・・・?」
「・・・は・・・?」
Zero「いや、クマがメインキャラクターじゃないとダメなのかなって。森クマさんのゲーム、ほぼ全部クマが前面に出てくるじゃないですか。クマはサブキャラクターとしては良い味が出てると思うんだぜ!ただ、メインキャラクターとしてのニーズが、一般ユーザーにどれくらいあるか前から疑問XXXX・・・・」
「・・・ニーズ・・・?」
アッキー「いやいや良いじゃないですか、クマで! ・・・いや、どうなんだろうモニ・・・」
Zero「メインは可愛い女の子とかにして、クマはメインキャラの乗り物とかにするのはどうだろう。そうやってサブキャラとしての地位を固めてから、クマが主人公のゲームをスピンオフで出す方が成功しそうな気がするんだぜ」
じぇふ「うん・・・クマは・・・もういいじゃないですかクマは。今年は新しいキャラクター作りましょうよ。チンアナゴ。」
楽しい会議の雰囲気が一転、ゲーム以前に存在理由から問われる事態に。
果たしてクマの存在は認められるのか・・・?
後編に続く!!