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大躍進中のゲームパブリッシャー「Voodoo」とは?

先日ご紹介した「App Ape Award 2018」に『Snake VS Block』というアプリがノミネートされているゲームパブリッシャーの「Voodoo」をご存知でしょうか。

 

「App Ape Award 2018」ベスト100アプリを選出!注目のアプリを紹介 - itemstore BLOG

 

Voodoo社はここ数年、アプリストアの無料ゲームランキングを席巻しているフランスのゲームパブリッシャーです。

今回はそんなVoodoo社について、詳しく紹介してみたいと思います。

 

Voodoo について

引用:https://www.deconstructoroffun.com/blog/2018/8/1/5-ways-voodoo-dominates-the-hyper-casual-market

 

Voodoo社は2009年の設立以来、ハイパーカジュアルゲームの開発およびパブリッシング事業を行っています。Voodoo社のゲームアプリは、2017年において1.5億MAUと20億ダウンロードを記録したとのことです。

 

その特徴として挙げられるのが、シンプルなグラフィックや操作性を特徴としたハイパーカジュアルゲームに特化していること。前述の『Snake VS Block』の他にも、『Hole.io』『Helix Jump』等々、その中毒性の高さにハマるユーザーが多いと聞きます。

 

また、自ら開発を行わず、世界中からゲームを集めて、分析・改良を加えながら「売れる」アプリとしてリリースしていることが最も注目すべき点です。

 

2018年にはゴールドマン・サックスから2億ドルを調達し、その勢いはさらに増すものと思われます。

 

世界第1位のゲームパブリッシャー

5 Ways Voodoo Dominates the Hyper-Casual Market」という記事でも紹介されているSensor Towerの「Top 100 US Free Game Chart」(2018年6月)の推計データによると、無料ダウンロードのうち実に24.7%をVoodoo社が占めているとのことです。

 

また、2017年11月においては、App Storeの全世界ダウンロード数でGoogleに次ぐ第2位のパブリッシャーとなっていました。ゲームパブリッシャーとしては、世界第1位となります。

 

出典:PRIORI DATA, Apple App Store, November 2017, Global

引用:https://socialappsupport.com/column/voodoo/

 

さらに、2017年11月の月間ダウンロード数としては、9つのアプリが100万以上のダウンロード数を記録していたとのことです。

 

出典:PRIORI DATA, Apple App Store, November 2017, Global

引用:https://socialappsupport.com/column/voodoo/

 

Voodoo成功の秘訣

前述の「5 Ways Voodoo Dominates the Hyper-Casual Market」という記事では、Voodoo社がいかにしてハイパーカジュアルゲームのマーケットを席巻していったかについての分析がなされていましたので、その内容を簡単に紹介してみたいと思います。

 

①過去にトライ&テストしたゲームデザインのみを採用

ゲームのオリジナリティや革新性といったものは必ずしも重視されず、すでに実績のある過去のゲームにインスパイアされたものをリリースする傾向にあるとのことです。

 

自らが良いと思うゲームデザインを採用するというよりは、市場に認められ、成功を収めているシンプルなゲームデザインを採用し、最先端のマーケティングやグロース手法によって、ストアの上位に押し上げるというのがVoodoo社の成功要因となっています。

 

②迅速なリリース

他のパブリッシャーと比べて、圧倒的に速いペースでアプリをリリースしている点が挙げられています。2108年8月の記事時点で、Voodooは過去30日において、7本の新規タイトルを米国のTop Free Chartの300位以内にランクインさせているとのこと(他社は通常0〜2本程度)。

 

これまでのリリースサイクルではハイパーカジュアルの市場に適さないため、Voodooでは全く違った方法を採用しているといいます。

Voodooは新しいゲームを開発する100〜200のスタジオを抱えており、それらはまずゲームのコアな部分の開発に注力しているそうです。そして、そのコアな部分は米国や中国でのソフトローンチによりテストされ、その成否を見極められていくとのことです。

また、その反応から得られたゲームプレイのスタイル(「気軽に楽しむ」「Youtube映えする」「簡単」「罰則のない」「革新的」)を、簡単なガイドとしてリリースしています。

 

③安価にゲームを成長させる

ハイパーカジュアルというジャンルは、わかりやすい広告クリエイティブとデータドリブンでプログラム的なマーケティングにより、CPIを驚くほど低いレベルまで下げることができるため、非常に上手く機能するとのことです。

 

一方で、このビジネスモデルはユーザーが広告を見たり、広告に惹きつけられることに依存しています。非常に低いCPIと広告収益の最大化の間でバランスと取ることにより利益を生み出しています。

 

④アドネットワークとの密接な関係性を構築

インストールにつなげるためには、最も成果の出せる広告を適切なユーザーに対して効率的に表示する必要があり、Voodooはその点において他社よりも優れているといいます。

その巨大さゆえに、より良い条件でより多くのアドネットワークと関係性を構築できているとのことです。

 

⑤セグメントとスケール

Voodooは、リリースするアプリが生み出す巨大なネットワークにより、最もアクティブなプレイヤーは誰なのかについての大量のデータを手にすることになります。ゲーム内イベントを用いてプレイヤーの行動を追うことで、どのプレイヤーが最もゲームをプレイしているかを明確に知ることができます。

 

Voodooのネットワークが大きくなればなるほど、より効果的なマーケティングにより、個々のユーザーのセグメントやターゲットを洗練させることができるとのことです。

 

Voodooの脅威?

Voodooの実績や特長について紹介してきましたが、一方では盗作の疑いをかけられた過去もあるようです。

 

前述の人気作『Hole.io』が、『Donut County』というゲームに酷似していると開発者のBen Esposito氏が告発しました。詳しくは以下の記事をご参照ください。

 

「穴になる」というコンセプトが酷似 人気沸騰中のゲーム「Hole.io」にインディーゲーム開発者から“アイデアを盗られた”と嘆きの声 - ねとらぼ

 

2つのゲームを見比べると、影響を受けているとは言えそうですが、それぞれに異なるゲームでもあるという判断が適切かと思われます。とはいえ、前述の通り「成功実績のあるゲームデザインを採用」していくことになれば、近しいケースが今後も起こりえるのではないでしょうか。

Voodoo社に限らず、ハイパーカジュアルの分野で勝負する場合には、そのシンプルさゆえに近しい作品が登場するリスクを常に意識する必要がありそうです。

 

個人開発者にとってのゲームパブリッシャー

脅威にもなる一方で、こうしたゲームパブリッシャーと手を組むことで、個人開発者や小規模な開発チームにとっては、自身の開発したゲームをより多く広め、より多くの収益を生み出すチャンスにもなるかと思われます。

 

とはいえ、誰しもが必ずしも手を組めるとは限らないわけですから、itemstoreとしてはゲームパブリッシャーとはまた違った立ち位置で、個人開発者や小規模な開発チームをサポートしていけるように、様々な取り組みを形にしていきたいと思います。

 

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