癒しを求める女性を中心に人気を得ているアクアリウム系のアプリ。やり込む要素はないものの、気軽に眺めていられるところが魅力であり、毎日の習慣へとつながりやすいのかもしれません。
今回はそんなアクアリウム系のアプリとして人気の高い『ポケットアクアリウム』を紹介したいと思います。
放置系のシステムと相性が抜群
『ポケットアクアリウム』は放置系育成アプリと言われるジャンルの、魚たちを育成して、眺めるアプリです。
プレイヤー側は謎の答えを考えたり、難しい操作を求められることは一切なく、ただ時間経過によって貯まるハートと、そのハートを消費して魚たちやアクアリウム自体のレベルを上げていくゲームとなります。
神秘的な音楽と綺麗な水の中の世界で、ゆったりと泳ぎ回る魚たちを眺めるだけというゲーム性に、操作の少ない放置系のシステムはうまくハマっていると思います。
ゲーム性を最小限にすることで雰囲気を押し出す
遊び方によってはこのゲームでやることはほとんどなく、本当に眺めるだけのゲームになります。
唯一の必要な操作と言ったら、新しい魚が欲しい時に卵生成をタップするくらいでしょうか。その卵の生成にも何も消費されるものがないので、一度に5枠までですが、無制限に生成が可能です。
魚や岩場といった背景装飾などにハートを消費し、レベルを上げるという要素があるものの、そのレベルの上昇により得られるものはハートのみなので、拘らなければ何もすることがなくなってしまいます。
そのやることの少なさが雰囲気を際立たせていて、ぜひヘッドフォンを付けてアクアリウムの世界を堪能してほしいところです。
マネタイズは広告と課金
このアプリは広告が全画面に予告なく表示されます。ユーザーによっては、それまでの素敵な癒しの世界とのギャップに少し戸惑うかもしれません。
表示されるタイミングとしては、卵を生成、孵化させた時などが多く、短くても5秒は表示されます。
ちなみに、アプリ内でスクリーンショットを撮る機能もありますが、1枚撮る度に全画面広告が表示される仕様となっています。
※240円の広告削除は「バナー広告非表示」と書いてあるが、バナーに限らず全画面広告も一切出現しなくなる
広告を表示させることなく癒しの世界に浸りたいという方は、240円の課金で永続削除できます。ただ、最初に全画面広告が表示されるのは、チュートリアルが終わって、卵を生成したタイミングになるので、この段階では広告を削除するための課金をするかどうかまでゲームに対しての見極めが付いていないものと推察されます。もっとどっぷりと美しいアクアリウムの世界に浸ってから、次第に広告が介在するような仕組みになっていると、離脱を避けつつ課金率も上がっていく可能性を秘めているのではないかとも思いました。
広告削除以外の課金要素としては、アクアマリンと言われる宝石を購入することができます。アクアマリンは生き物の卵の孵化を早めたり、一定時間ハートの獲得量を増やしたりとブースト要素に使うことができますが、かなりの数がデイリーボーナスなどで得られるため、無課金でも十分に楽しめるようになっています。
ちなみに、卵の生成時にアクアマリンを消費するようなことはなく、レア度の高い卵の生成は完全に運任せです。ガチャに依存するゲームが多い中、ユーザーには非常に良心的であると言えます。
孵化時間の長い卵が出てきた瞬間のワクワク感は『ポケットアクアリウム』ならではと言ったところでしょう。
ゴールが無いつくりならではの遊び
プレイヤーはひたすらハートを貯め、レア度の高い生き物の卵の出現を求め、水槽の彩りを発展させていきます。
突き詰めるとこれだけなのですが、アプリを操作する必要があるのも卵を誕生させる時と、孵化させる時くらいです。もちろんタップしてハートを貯めたり、生き物を入れ替えたり、装飾品を変えたりなどの要素もあります。
しかし、それらは全て副次的なもので、このアプリの醍醐味としては魚が泳いで居る様子を観察するのみ。
たまにアプリを開いて、放置した時間分貯まっているハートを消費して、生き物を作成する。そんな気楽さが放置系ゲームの良さでもあり、毎日の習慣へとつながっていくのでしょう。
レアな生き物や豊富な背景装飾で水槽を彩る
アクアリウム自体のデザインの変更があまり出来ないので、ゲーム画面に個性を出すなら、まずはホームに居る生き物を変更することになります。
魚以外にもタコやエビ、ペンギンなどの生き物もいますし、自宅では飼育できないような生き物を配置する楽しみもあります。ただし、こうした生き物の卵は出現自体がレアな上、種類も少ないので、短時間では実現することができないかもしれません。
しかしながら、背景の装飾はかなりの種類があり、新しいものを生成するには相当量のハートが必要にはなりますが、最後まで見てみたいという意欲はそそられるものがあります。
毎日1分触るくらいがちょうどいい
眺めているだけで心地良いと思えるような雰囲気が放置系ゲームと相性が良いです。卵から孵化した魚たちはフルポリゴンで描かれていて、3Dで表現されたアクアリウム内を所狭しとリアルな動きで画面内を泳ぎ回ります。これを眺めているだけで癒しになることでしょう。
ゲームとしてやり込もうと思っても、タップを連打するのみとなるので、深く考えず毎日1分触るくらいがちょうどいいと言える放置系ゲームのお手本のようなアプリです。
また現実のアクアリウムと違い、海水の生き物であろうが、淡水の生き物であろうが混在出来るところも魅力です。バーチャルなアクアリウムとしてこういったあり得ない組み合わせなどが出来るものは夢がありますよね。
文:みふる
フリーライターとして2年ほど活動。
現在はIT系企業のOLをしながら兼業でライター以外にも、
占い師や、イベント企画などを手掛ける。
マイナーなアプリを掘り起こすのが好き。