itemstore BLOG

アプリ内課金(IAP)の実装・運用にかかる時間を大幅に削減してアプリの収益性を高めるサービス「itemstore(アイテムストア)」が、アプリ内課金に関する様々な話題や企画をお届けする公式ブログです。

【Unity課金&広告 完全に実装した】Unity Monetization SDK 3.0 について

f:id:cayto_pr:20181126204319p:plain

2018年12月5日に開催された勉強会「Unity課金&広告 完全に実装した in ワンダープラネット株式会社 @渋谷」に参加してきました。

個人的な勉強が主な目的でしたが、貴重なお話を色々と聴けたので、レポートしてみたいと思います。

 

connpass.com 

当日は5名の方によるLTが行われました。

今回はユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社の鎌田さん(@yasuyuki_kamata)によるLT「Unity Monetization SDK 3.0 - 夢と理想と現実の物語」についてレポートいたします。

 

Unity Monetization SDK 3.0 - 夢と理想と現実の物語

www.slideshare.net 

鎌田さんのLTで紹介された「Unity Monetization SDK 3.0」。

こちらは、Unity AdsのSDKがメジャーバージョンアップされ、名前が変わったものです。

 

▼AssetStoreのリンクはこちら

assetstore.unity.com 

※現在はUnity Adsで検索しても見つからないため要注意です。

 

このバージョンアップにより、従来の動画広告の機能に加えて、マネタイズに関する以下の機能が追加されました。

 

  • IAP Promo
  • Cross Promotion
  • AR広告
  • バナー広告

 

これらの新機能について、ひとつずつ紹介いただきました。

 

IAP Promo

f:id:cayto_pr:20181211104447p:plain

「IAP Promo」とは、課金アイテムの静止画広告をゲーム内に表示することのできる機能で、この広告内のリンクから課金アイテムを購入することができるようになります。

さらに、期間を設定してセールアイテムを訴求したり、過去の課金額に応じてそれぞれの層に異なるアイテムをサジェストすることができる等、課金を促すための導線設計に秀でた機能となっています。

 

ユニティ社のブログでは、IAP Promo を用いた具体的な3つのプロモーション手法が紹介されていますので、そちらも一読の価値ありです。

 

blogs.unity3d.com 

Cross Promotion

「Cross Promotion」とは、自社広告を配信できる機能で、Organizationに登録されているゲーム間をユーザーに回遊させるためのものとなっています。

現在の仕組みとしては、通常の広告が表示されない時に自社広告が表示されるようになっているとのこと。

2018年12月時点ではベータ版の機能となっています。

 

AR広告

「AR広告」とは、ネイティブのARKit/ARCoreの機能を使って、AR空間上に広告を表示する機能となっています。

ARアプリはマネタイズが難しいと言われる中で、広告という手段を導入しやすくなるとお話しされていました。

ただし、こちらの機能も2018年12月時点ではベータ版で、かつ日本では未対応となっています。(現在は北米、北欧の一部地域のみ対応)

 

バナー広告

「バナー広告」とは、画面の下部に320×50pxのバナーを表示させる機能になります。他の機能に比べて最新っぽさのない機能のように思えますが、割と要望が多かったとのことです。

ただし、こちらの機能も2018年12月時点ではベータ版で、かつ日本では未対応となっています。(現在は北米、北欧の一部地域のみ対応)

かつ、表示位置は現在のところ固定となっているのが難点ですが、まだベータ版の機能となるため、いずれは改善されるのではないかとのことです。

 

新しいNamespace「Monetization」

これまでは、Advertisements というNamespaceの中にAdvertisement というclassが存在していましたが、SDK 3.0からは Monetization というNamespaceとclassが追加されました。

 

Unity Adsを使っていたユーザーは混乱しそうですが、Advertisements はSDK 2.xをすでに使っていてアップグレードしたユーザー向けに互換性を持たせるために残しているもので、Monetization は前述の新機能が使えるものとなります。

 

また、SDK 2.xの時は比較的わかりやすいスクリプトだけで完結しており、それほどスクリプトを書く必要がなかったのが、SDK 3.0からはスクリプトに一手間加わっているとのこと。サンプルスクリプトが公開されていますので、興味のある方はそちらを参照してください。

 

Unity Monetization SDK 3.0 で動画広告を表示するサンプルスクリプト(コールバックにUnityEventをつかったバージョン) · GitHub

 

なお、Advertisements と Monetization を混在させると、なぜか広告が出ないといったような不具合が起きやすいとのことで、どちらか一方に統一することをおすすめされていました。

 

Unity Monetization Platformを裏で支える技術

最後に開発者が能動的に使う機能ではなく、裏側で動いている技術について紹介されました。

 

Personalized Placement

f:id:cayto_pr:20181211104444j:plain

「Personalized Placement」とは、個々のプレイヤーで異なる興味・関心に対して、それぞれに最も意味のある体験やコンテンツを提供することで、そのゲームにおけるLTV(顧客生涯価値)を増加させるための仕組みとなります。

 

これは、過去の行動履歴や課金額等から機会学習ベースでデータを抽出し、「動画広告」「IAP Promo」「Cross Promotion」等のうち最適なものをUnityのサーバ側で判断し、最もLTVが高く出ると想定されるコンテンツを表示するものとなっています。

 

ただし、まだまだ発展途上な機能ではあるとしており、理想論を語っている側面はあるそうですが、試験的な取り組みの中では成果が出ているような報告もあるとのことで、期待はして良いようです。

 

Unified Auction

f:id:cayto_pr:20181211104442j:plain

「Unified Auction」とは、リアルタイムビッディング(リアルタイム入札)を可能にするUnity側の広告マーケットプレイスです。

 

これは広告収益を最大化するもので、多くのDSPパートナーと連携しているUnity Adsのネットワークが豊富な広告配信を実現している点も支えの一つとなっています。

 

仕組みとしてはいわゆるSSPメディエーション)に相当するものですが、Unified Auctionを用いることで通信面での負担を低減することが可能ではないかとのことでした。

 

まとめ

まだ日本で使える機能は限られていますが、IAP Promo だけでもマネタイズの観点からは試してみる価値がありそうかなと思いました。

その他の機能も早く日本でも使えるようになってほしいところです。

 

次回は広告BANを避けるためのTIPSについて、レポートしたいと思います。

 

 

アプリ内課金を今すぐ始められる簡単実装サービス「itemstore(アイテムストア)」