ここは悩めるゲーム開発者が住むアパート…の成れの果て。
デジゲー博前夜(当日)に続き、1週間ゲームジャムに参加しようとする開発者の前に現れた森のクマとアイちゃんのアドバイスに、彼は打ち震えていた…。
▼ここまでのとてもありがたいアドバイスはこちら
1週間でゲームを作るための心得〜Unity1週間ゲームジャムへの挑戦〜<前編> - itemstore BLOG
悩める開発者「ああもうっ!!気になって開発できないよ!!そこのクマはなんでコーヒー豆ひき出したの!?アイちゃんは相変わらずインターネット初期の遅さでジジジジって転送されてくるし!!静かにしてくれぇ!!」
森クマ「地上の悩める開発者よ、焦りは禁物クマ。ジャム最終日こそ冷静さを保つクマよ。」
悩める開発者「あっ…!!う、動いた…!とりあえず遊べる何かゲームらしきものができました!」
森クマ「よくやったクマ、ここからは投稿そして宣伝クマよ。まずはプロジェクトをunityroomにアップロードクマ!」
悩める開発者「うぅっ、アップロードに時間がかかる…最終日はみんなアップロードしてくるから混み合うのか…」
(最終日は駆け込みアップデートで混み合うので、前日くらいには暫定バージョンをアップロードしておけると安心クマ)
森クマ「むっ…どうやら先にアイちゃんの転送が終わるックマね。コマーシャルの時間クマ!」
悩める開発者(コマーシャル?)
(転送完了時に宣伝をする看板キャラクターの鏡)
アイちゃん「悩める開発者さんお待たせ!!前編でゲームは大体作れたのかな!?じゃあ後編はアップロード待ちの間に、頑張って作ったゲームを一人でも多くの人に遊んでもらえる工夫のお話をしようかな!」
1. タイトル&アイコン
アイちゃん「まずはゲームの顔になるアイコン画像を作ろう!」
悩める開発者「アイコンかー、とりあえずゲームのワンシーンをスクショして正方形に…」
悩める開発者「いたいっ!!」
悩める開発者「いたくないけどなんかぞわぞわする!!」
森クマ「アイコンこそ、この過酷な1週間ゲームジャムを生き抜く上で最大のハッタリ!!操作方法なんて後回しにしてアイコンに磨きをかけるックマ!!」
悩める開発者「そっそんなバカな!!」
アイちゃん「もちろん操作方法もきちんと書いとこうね!でもアイコンにも力を入れないと!unityroomのジャムの一覧ページには、すごいたくさんのゲームがひしめくでしょう?この中から自分のゲームを遊んでもらうには、アイコン(とタイトル)で目を引けると良いよ!」
悩める開発者「うっ…確かにものすごい数…この中から自分のゲームをみつけてもらうのは大変かも」
森クマ「アイコンには静止画の他にGIFも使えるクマよ。アニメーションは、どんなゲームか伝えるのに最適だし、単純に人目を引くクマ。参考までに、我がバベルンルンで参加したときのトップ6をみてみるが良いクマ」
悩める開発者「ぜっ全部のアイコンが動いている…!!!」
アイちゃん「せっかく1週間がんばって作ったんだから、やっぱり多くの人にプレイしてほしいじゃない!アイコン下のタイトルも、表示される文字数には限界があるから、それを考慮するといいよ」
(アイコンの中にでかでかとタイトルを入れちゃうのもありックマ。)
2. 宣伝
森クマ「投稿が完了してゲームが公開されたら、すかさず宣伝クマ!」
悩める開発者「すぐにできる宣伝といったら、やはりTwitterなんですかね…でもどんな感じにツイートしたら多くの人にみてもらえるんでしょうか」
森クマ「そんなものあったら我が教えてほしいわクマー!!」
(いたいっ!!)
(やさしいっ!)
森クマ「宣伝ツイートがいい感じに拡散されるか…それは青い鳥だけが知るクマ。ただ、クマがこれまでにいくつかゲームを出してきたときの経験からお話をすると、宣伝をするときはどのクラスタ(グループ)向けに発信するかを意識するといいかも。サンプルとして、以下2つのツイートを見比べてみましょうクマ。」
■サンプル1
■サンプル2
森クマ「サンプル1は、見てわかる通り、『ゲームを作る人・プレイする人向け』に発信したツイートですクマ。専用のハッシュタグを多用することで、ゲーム関係のクラスタにリーチしやすいかと(海外のBOTが自動RTしてくれたりもするクマ)。反面、それ以外のクラスタから見ると、技術的な内容や専門用語・ハッシュタグが多用されているので、一歩引かれてしまうことも考えられますクマ。」
森クマ「対してサンプル2は、情報を『こんなゲームがあるよ(作ったよ)』だけに留めたツイートですクマ。専門的な用語をあえて控えることで、多方面のクラスタへ広く浅くリーチできる可能性もありますクマ。」
悩める開発者「うーんこれは難しい。どっちがいいんだろう。」
森クマ「とはいえ、時間的なタイミングや運も大いに絡むので、あまり悩みすぎてもよく無いですクマよ。宣伝は何度でもしていいのだから、その都度いろいろ試してみるといいックマ。」
アイちゃん「そうそう、宣伝ツイートにはテキストだけじゃなくてスクショや動画を添付しておくといいよ!アイコンの時もそうだけど、視覚効果は人目を引くのに抜群だからね!」
(スクショならナイスな1枚または複数をつけたい。動画ならBGMもつけて豪華にみせられるけど読み込み→表示に時間がかかるリスクも。間をとってGIFにすると、ゲームの動きをみせつつサイズも大きくならないクマ。)
森クマ「自分はMacを使ってるので、動画をとるときはQuickTime Playerを、GIFに変換するときは無料アプリのPicGIF Liteを使ってますクマ。動画を放り込むだけでGIFにしてくれる優れものックマ。」
▼PicGIF Lite
https://itunes.apple.com/jp/app/picgif-lite/id844918735?mt=12
森クマ「さらに前編でお話ししたランキング機能やシェア機能を実装していると、特にスコアを競う系のゲームであれば、プレイヤー間のバトルを誘発してプレイ回数やシェアが期待できるクマ。」
悩める開発者「うぅっ、いろいろ考えることがあって、なんかもうゲームを実際のストアにリリースするときと同じですね…!」
森クマ「そう!1週間ゲームジャムのいいところは、ゲームの企画から開発・宣伝までの一連の流れを、1週間で気軽に体験できることなんですクマ!」
アイちゃん「みんなのゲームが出揃ったら、自分のゲームだけじゃなくて、他の人のゲームも積極的に遊んでみようね!自分とは別のアプローチで作られたゲームから学べることは多いよ!」
3. ブログ
森クマ「ジャム参加後は、ブログに参加したことの記事を書くといいクマよ。」
悩める開発者「ブログかぁ…しばらく書いてないなぁ…」
アイちゃん「unityroomではジャムに参加したことの記事を書くと、ジャムのページにリンクもしてくれるんだよ!」
(自分のゲームのページから、ブログのリンクを追加できる)
(記事を追加すると、ジャムの一番下の関連記事・メディアに載っけてくれるクマ)
森クマ「他の開発者がどんな阿鼻叫喚の中でゲームを作っていたかはみんな興味があるックマ…そこからまた自分のゲームに興味を持ってもらえる機会も生まれるクマ」
アイちゃん「それにね、1週間の振り返りをして良かったところや反省点を記録しておくと、今後のゲーム開発にも活かせるんだよ!他の参加した人の記事にもぜひ目を通してみようね!」
(チッチッチッ…)
アイちゃん「あらっもうこんな時間!それじゃあそろそろ今回のまとめに入ろうか!」
今回のまとめ!
- ネタ被りは気にせず中身で勝負
- とりあえずUnityを起動しよう
- なるべくはやく、実際にゲームを動かしてみよう
- アイコンとタイトルで目を惹こう!
- 積極的に宣伝して遊んでもらおう!
- 他の参加者のゲームもたくさん遊ぼう!
アイちゃん「とはいえ開発・宣伝スタイルは十人十色だからね!1週間かけてじっくり臨む人もいれば、最後の日からはじめて全部仕上げちゃうスタイルの人もいるし!ほんとに1週間で作ったの!?っていうクオリティの高いゲームもどんどん投稿されるから、多くのゲームに触れてみようね!」
(チッチッチッ…)
アイちゃん「さあ早くお暇しないとね!最後の数分間を邪魔しちゃ悪いわ!」
森クマ「そうですねクマ」
悩める開発者(? 今回はずいぶん早く退散してくれるんだな…)
アイちゃん「いざとなれば、開発者は20時直前にみんな魔法が使えるんだよ!あきらめないでファイトファイト!」
森クマ「ふふふ…今回は落ち着いているクマね。ジャム終了の5分前でアップデートが終わってないのにその冷静さ、成長したクマよ。」
悩める開発者「えっ??いやまだ20:00前ですよ、締め切りの今日が終わる00:00までにはまだ4時間あるし、さすがに大丈夫でしょう」
(…)
悩める開発者(あれ…なんだこの嫌な間は…)
森クマ「…そうそう、Unity1週間ゲームジャムの期間が終了して、投稿ゲームが一斉に公開されるのは日曜日の00:00じゃなくて20:00ですクマ。間違えやすいから気をつけるックマよ」
悩める開発者「ーーーーーーーあっ ああっ ああああっあああ!!!!!」
1週間ゲームジャムは、ゲームの企画・開発・宣伝を体験するのにもぴったりクマ!!みんなも、おもいおもいのアイデア・戦略・ゲームで参加してみようクマ!!
▼Unity1週間ゲームジャム
https://unityroom.com/unity1weeks
悩める開発者「ーーーーーーーああああああーーーーーあああああっぷろおぉおおおおおおどがあぁああああ!!!!!!」
(もちろん20:00以降もゲームは投稿できるから、あきらめないでねクマ!!)
文・イラスト:ふりふら
森のゲーム開発室「SleepingMuseum」で白いクマや少女が暴れまわるゲームを作っています。
作ったゲーム:https://sites.google.com/view/sleepingmuseum/
森クマblog:http://shakeflower.hatenablog.com/
Twitter:https://twitter.com/shakeflower