深夜…あるアパートの一室…
?「はぁ…」
悩める開発者「明日は、はじめてゲームのイベントに出展するんだ…でも不安だ…うまく宣伝できるだろうか…」
(あとチラシの印刷は間に合うだろうか…まあ、あとはプリンタに任せてそろそろ寝よう)
(ぴしぴしっ)
?「話は聞かせてもらったよ!!」
(バゴォオオオオン!!!!)
悩める開発者「ひっひいい!!賃貸アパートの壁がぁ!?あんた達いったい!?」
アイちゃん「私はアイ!アプリ内課金には定評のある、モフモフツインテールなJK開発者だよ!」
森クマ「同じく、森でのゲーム開発には定評のある白いクマ、略して森クマですクマ。」
悩める開発者「ひいいい!!JK開発者はまだしも熊は危ない!!猟友会に連絡を!」
(電話線が!!)
アイちゃん「ゲーム開発者さんっこんばんは!!初めてのゲームイベント出展が不安で寝れないんだね!?」
悩める開発者「えっなぜそれを!?まあ、寝れないってほどでもないんですが、いかんせん初めてなので準備万端かは心配です…」
森クマ「ふふふ…わかる、わかるっクマよ。クマもはじめてデジゲー博に出たときは当日の朝まで一睡もできなかったクマ」
(主にチラシの印刷が終わらなかった)
悩める開発者「え!?このクマもゲームイベントに出展を!?」
アイちゃん「そうなの安心して!このクマはこれまでそこそこの数のイベントに出てきたクマなの!たくさんの失敗から学んだ経験を伝えにきたんだよ!」
(数々の失敗、それを乗り越えてきたクマは強い。後ろ向きに。)
悩める開発者「なっなるほど…。…あっあの、じっ実はその、まさに明日デジゲー博を控えていて…ありがたいんですけど、そろそろ寝ないと…」
森クマ「人間よ、生き急ぐでないクマ。これからこのクマが、展示会に出展するときの準備ポイントを徹底的に解説して不安を取り除いてあげるックマよ」
悩める開発者「いやあの睡眠を…」
森クマ「ふふ・・・ご安心を、実は森クマのサークルも出展するクマよ。徹夜同士仲良くするックマ。前編の今回は、出展の準備に利用できるWebサービスを中心に紹介しましょうクマ。」
1. 宣伝媒体編
森クマ「名刺とチラシはぜひとも用意しておきたいックマ。展示会に来るお客さんやメディアの方は1日に何個もゲームをみて帰るので、後から思い出していただくためにも必須クマよ」
悩める開発者「まっまあ、さすがに名刺はもう用意してあって。チラシもこのとおり、今印刷しているんです。間に合うかなー」
森クマ「自分も最初は家のプリンタで印刷していたけど、カラー印刷となるとそれなりに時間もインク代もかかるックマよ。だから最近は、たとえば以下のネット印刷サービスを使ってるクマ。」
・名刺21
名前の通り名刺印刷に特化。
・ラクスル
各種サイズのチラシやポスター、名刺やステッカーのプリントもあり。
森クマ「配達日数に余裕があるほど安くなるので、早めに頼めるなら選択肢に加えるといいクマよ。片面印刷と両面印刷でそんなに料金も変わらないからお得クマ。」
・ラクスル:A4サイズのチラシ(両面カラー)の料金表
https://raksul.com/flyer/a4/44_coat_standard_4c4c/?amount=1
森クマ「チラシの枚数は…自分が去年出たときは100枚くらい渡せたかなあクマ。余るよりも無くなる方が機会損失なので、余裕をみて想定の1.5〜2倍を用意しとくといいックマよ。」
(大体いつも途中でチラシが切れるので、コンビニプリントに走ってたクマ)
2. グッズ編
アイちゃん「ゲームのキャラクターが売りなら、グッズを配布or販売してみるのもおすすめだよ!」
森クマ「バッグやステッカーから、ゲームに興味を持ってくれるパターンもあるックマ。」
悩める開発者「うーん、次回は作ってみようかなあ。でもいいお値段しそう…」
森クマ「安くて手軽に作れるところでは、缶バッジがおすすめクマよ。自分は以下のサービスを使ってますクマ。32mmサイズの缶バッジが50個からなら47円クマ。」
・SECONDPRESS.US
バッジに特化したサービス。グッズ全般を取り扱っている他サービスよりもコスパが良い。
森クマ「他にも、ステッカーやTシャツにマグカップなど、各種グッズを作れるサービスはいろいろあるクマ。SUZURIやpixivFactoryはネット販売も可能だから、イベントには見本品だけ持って行って、チラシに自分のショップへのリンクを載せておくのもありクマよ。」
・SUZURI
画像を1つアップするだけで全グッズを一気に作り、即オンラインでの販売が開始できる。
・pixivFACTORY
画像はグッズごとにアップロードする必要があり、低解像度の画像は受け付けない。ロット割(一定個数以上の購入で単価が安くなる)があるので、イベントなどでグッズが大量に必要な場合に助かる。
アイちゃん「ただ、どのサービスもネット注文の場合は基本的に送料がかかるからね、やっぱり来場したイベントでグッズが買えるのは、お値段的にもお客さんにとって魅力だよ!あと、イベントでグッズを販売するときはお釣りの用意も忘れないでね!」
3. 試遊用デバイス編
森クマ「スマートフォンのゲームなら、試遊用のスマホまたはタブレットが2つくらいあるといいクマよ。PC対応のゲームのところは、コントローラーもセットで持ってきているところがほとんどクマ。」
悩める開発者「スマートフォンは展示台とか必要ですかね?」
森クマ「たとえば100円ショップでも、簡単なスマホスタンドなら手に入るックマよ。立てておくだけでも、手に取ってもらいやすくなるクマ。」
森クマ「展示している試遊デバイスを手にとっていいか迷うお客さんも結構いるので、「試遊できます!」みたいに一言添えておくと、なおいいかもクマ」
森クマ「電源はちゃんと提供されるけど、1ブースが確保できるコンセントはせいぜい1つか2つだけクマ。なので電源タップの持参は必須クマよ。」
アイちゃん「それから、試遊台にインストールするゲームは、可能なら展示会専用バージョンにしておくといいかも!」
悩める開発者「えっ?一応僕のゲームは製品版をリリース済みだから、それをそのまま持って行こうと思ってるんですけど…」
森クマ「1プレイ数分で終わるタイプのゲームなら大丈夫クマ。でも、どんどんストーリーが進むようなゲームだと、お客さんもやめ時が分からないことがあったんですクマ。」
森クマ「開発者としては、熱中してくれることはとても嬉しいのだけど、なるべく多くのお客さんにアピールしたいのであれば、製品版とは別に1プレイ数分で区切りよく終わるモードを用意しておくと、みんな幸せになるックマ。」
アイちゃん「もちろん、一人ひとりのお客さんにじっくりプレイしてほしい場合は、急かす必要はないよ。ヘッドフォンも用意して世界観に没入してもらおう!」
・
・
・
(チッ・・・チッ・・・)
悩める開発者「(もう当日になってしまった・・・そろそろ寝ないと!)いっいやあ勉強になりました、ありがとうございます。もう夜も遅いしこれくらいにして・・・」
アイちゃん「よかったー!伝えたいことはまだ半分だけど、役に立ってるみたいで嬉しいよ!じゃあちょっと休憩してから残り半分は後編にしましょう!休憩の間にモフモフパンケーキを作ってあげる!」
森クマ「うふふ・・・JK開発者アイちゃんのモフモフパンケーキを食べられるなんて、幸せものクマよ。後編でも触れるけど、イベント当日は体力を消費するクマ。たくさん食べてエネルギー補給をしておくといいっクマよ。」
後編に続く!!
悩める開発者(寝させてくれぇっ!!)
文・イラスト:ふりふら
森のゲーム開発室「SleepingMuseum」で白いクマや少女が暴れまわるゲームを作っています。
作ったゲーム:https://sites.google.com/view/sleepingmuseum/
森クマblog:http://shakeflower.hatenablog.com/
Twitter:https://twitter.com/shakeflower