引用:https://www.sorairo.jp/jrvs.html
2018年2月22日にリリースされてから2カ月でApp Store最高4位、Google Play最高5位を記録した『人狼ジャッジメント』についてご紹介したいと思います。
『人狼ジャッジメント』は、もともと大人気のテーブルゲーム『汝は人狼なりや?』をベースにしたゲームアプリです。
筆者もプレイしたのですが、もともとの『汝は人狼なりや?』(以下、『人狼』)がプレイヤー同士の嘘を見破る心理戦であるのに比べ、『人狼ジャッジメント』は強い意志を持って正しい選択を行っていく選択ゲームのような要素が強いと感じました。
他プレイヤーとはLINEのようなチャットを通じてコミュニケーションを取っていきます。怪しい発言をした人物に意見を発信するのも、自分が疑われて弁明する場合も全て文字で他プレイヤーに伝えなくてはなりません。
人狼ジャッジメントの人気の理由を探る
『人狼ジャッジメント』が人気となった理由は、『人狼』がパーティゲームとして非常に完成されたゲームであり、もともと人気コンテンツであるという面が非常に大きいと思います。
しかしながら、同じゲーム内容のアプリと比べても『人狼ジャッジメント』の勢いは凄まじいものがあります。
今回はその人気の理由について考えてみたいと思います。
その他の『人狼』アプリと比べて多機能
一口に人狼ゲームアプリといっても、コンピューターと対戦する1人用のものや、友達とプレイする時のゲームマスターとして使うものなど形式も様々。
『人狼ジャッジメント』はオンライン対戦と対人対戦に特化したアプリですが、他のアプリに比べてできることが多く、選択できる役職も50種類以上と非常に多いです。
ゲーム内容だけではなく、全国ランキングやルールが細かく設定できる点など、他の『人狼』アプリとの差別化がなされていると感じました。
若年層に向けたゲーム作り
また、アプリゲームで遊ぶ機会の多い若年層に向けたゲーム作りがされているのも特徴的です。
オンライン対戦アプリとしては、すでにリリースされている『人狼オンラインX』や『汝人狼也』と比べてチャットが使いやすく、LINEのようなスタンプでコミュニケーションが取れるので、普通の会話が楽しいと思える要素が強いと感じました。
対人対戦の『人狼』アプリとしてみると、最もダウンロード数の多い『人狼ゲーム "牢獄の悪夢"』よりも無料で楽しめる要素が多い点も、無課金ユーザーの多い若年層から選ばれる理由だと思います。
さらに、他の『人狼』アプリはシンプルなイラストが多いのに比べて、カードコレクション型のゲームアプリでよく見られる「美麗系イラスト」を採用している点も若年層から支持されている理由の一つ。
役職だけでなく、使用するプレイヤーそれぞれにイラストがついているのも『人狼ジャッジメント』だけです。(2018年5月1日現在)
「実況プレイ動画」で盛り上がりを見せる『人狼ジャッジメント』
『人狼ジャッジメント』が人気となった理由の一つに、人気YouTuber達による「実況プレイ動画」が挙げられます。
筆者もゲーム内で、「実況プレイ動画」をキッカケに『人狼ジャッジメント』の存在を知った人にたくさん出会いました。
YouTubeで検索をかけてみると、各種アプリランキングサイトの『人狼』カテゴリの上位になることが多い『人狼ゲーム "牢獄の悪夢"』と比べても、圧倒的に投稿動画数が多いです。
この動画数の違いは、『人狼ゲーム "牢獄の悪夢"』が対人プレイ専門で開発されているのに比べ、『人狼ジャッジメント』は1人でも手軽にプレイできる事が大きな要因でしょう。
また、システムに対する驚きや新コンテンツに対する感想だけでなく、プレイ中の自分の考えをそのまま声に出すだけで実況プレイができるという点も実況したくなる要因の一つと考えられます。
さらには、他の『人狼』アプリと比べてデザインが凝っているので、動画として見栄えが良いのも実況プレイに向いていると感じました。
『人狼ジャッジメント』の課金要素について考える
『人狼ジャッジメント』の人気の理由について考えてみたところで、今度はこのアプリの課金要素についても考えてみたいと思います。
基本無料で遊ぶことができる『人狼ジャッジメント』ですが、実際の収益は下記の3つから成り立っていると考えられます。
- プレイ中に表示される広告収入
- 対人対戦用の役職を一部有料化
- オンライン対戦用のライフ
プレイヤー側からすると、非常に良心的な課金設定になっています。
オンライン対戦用のライフは、最大30秒ほどの広告動画を見れば回復する仕様になっており、実質お金をかけなくても好きなだけ遊ぶことができます。
対人対戦用の役職も、無料のままで「市民」「人狼」「占い師」「霊能者」「狩人」「狂人」「妖狐」「双子」の8種類登録されており十分無料のままで楽しめます。
有料の役職は一つ150円で販売されており、オンライン対戦に限っては全56種類の役職が全て無料で使うことができます。
広告もゲーム進行の妨げになるほど過剰なものはありません。
1ゲームが終わるごとに最大15秒ほどの広告動画が流れ、ライフ回復のために最大30秒ほどの広告動画を見る必要があります。
対人対戦でより多くの役職で遊びたい場合のみ、その役職の購入が必要になります。
ユーザーにとってみれば基本無料で遊ぶことができ、もっと楽しみたいという場合に課金するという非常にバランスのよいゲームです。
まずは、多くのユーザーが夢中になれる本当に面白い体験を作り上げることこそ、広告や課金による収益を押し上げる結果につながるのかもしれません。