テキストとBGMのみで進行していくゲームも多数ありますが、キャラボイスを追加することでよりクオリティを高めることが出来ます。
収録となると色々と手配するものが多そうで、敷居が高く感じられる方もいらっしゃると思いますが、ポイントさえ押さえればさほど面倒なことでもなく、コストも予想以上にかからなかったりします。
今回はそんなボイス収録の“準備編”として、収録するために制作側で必要な準備、コストを抑えた収録方法などについてお話いたします。
収録に必要な準備
ボイスを収録するにあたって最低限、事前に準備しなければならないものは以下になります。
演者(声優)の手配
どのキャラを演じてもらうのかという配役から収録当日のスケジュール確保などが必要です。
頼めそうな方がいない場合は以前ご紹介したココナラ等のサイトで依頼してみるのも良いでしょう。
出来る限り予算をかけたいところですが、コストを抑えたいのであればSNSなどで募集をかけてみるのも一つの手です。
声優のタマゴや、専門学生などは比較的ギャランティを抑えてお願いできることがあります。
台本の作成
台本は必ずプリントアウトして収録に臨みましょう。
収録中に台本に変更点などを書き込むことが多々あるためです。
また、用意する台本の書き方ですが、基本的にゲーム用ボイスの場合「技の名前」や「キメ台詞」など、様々なシーンで同じセリフを使いまわすことが多いため、セリフ一つ一つを個別で収録していきます。
もしセリフの収録漏れがあると、再度声優さんやスタジオを手配することになり、余計な手間がかかってしまいます。そういったミスを極力無くすため、なるべくキャラ毎に分けて台本を作成しましょう。
例外として、フルボイスのゲームであったり、会話シーンの収録も必要になってきた場合は、シーン毎に(どういった会話の流れなのかわかるように)記載した方が演者さんに伝わりやすいです。
「使いまわすセリフ」と「会話シーン」で分けておくとミスが少ないかと思います。
スタジオの手配
スタジオで収録する場合、事前に予約が必要です。
演者さんのスケジュールと合わせて日程を確保しましょう。
また収録にかかる時間ですが、当日の収録前打ち合わせや、録音後のエンジニアさんの作業時間を考慮する必要があります。
初めて利用するスタジオの場合、時間の余裕を見て予約することをオススメします。
収録方法
先ほど、スタジオ収録について触れましたが、ゲーム用ボイスを収録する方法として一体どんなものがあるのでしょうか。
中小規模のゲーム制作において、主なものを挙げていきます。
スタジオ収録
スタジオ収録といっても有名アーティストが利用するような高品質のものではなく、一般ユーザー向けの比較的安価なスタジオも多数存在します。
後ほど都内の格安スタジオを何店舗かご紹介いたします。
自宅録音
ご自身のPCを使って収録する方法です。
多少の知識や機材の初期投資は必要になってきますが、継続してゲーム制作をしていくのであればトータルのコストを抑えることができます。
具体的な方法や、必要な機材については後日別の記事で詳しく解説いたします。
簡易録音機器
一番安価で手軽に収録できますが、音質面ではやはり劣ってしまいます。
それぞれのコスト、音質について
コストが一番かかる分、音質はやはりスタジオ収録が一番良いです。
録音の操作は知識に加えて長年の経験が重要になってくるため、専門家であるエンジニアにお任せできるのも安心できるポイントです。
次いで自宅機材での録音になりますが、録音について最低限自身で勉強しなければならないことに加えて、1回限りの収録のために機材を揃えると、スタジオ収録より高くついてしまうこともあります。注意しましょう。
スマートフォンなどでの録音は一番安価で、専門知識もほとんどいらず手軽なのですが、専用機材の音質と比べるとやはり雲泥の差が出てしまいます。
ゲームのクオリティを上げるためのボイス収録で、逆に質を落としてしまう恐れもあるので、なるべく避けたほうが良いでしょう。
都内格安スタジオ情報
東京都内でボイス収録のできる比較的安価なスタジオを何店舗かご紹介します。
なお、以下の店舗はインターネットで検索して得た情報となりますので、それぞれの詳細については個別にお問い合わせください
やすろく
所在地:東京都杉並区
料金:1時間あたり2500円
RECORDING STUDIO 87
URL:http://recording-studio87.com/
所在地:東京都文京区
料金:1時間あたり4980円
※プロユースの定番、世界の最高水準である機材が使えてこの料金は安いです。
STUDIO KPP
URL:http://nanashi0089.com/studio_kpp/
所在地:東京都狛江市
料金:1時間当たり2000円
まとめ
今回はゲームボイス収録の“準備編”として、収録前に必要な準備、収録方法の基礎知識についてお話しました。
引き続きゲーム用ボイスの収録について、収録時の注意点や、自宅録音時に必要な機材などについてお話していきたいと思いますので、次回の記事を楽しみにしてください。