こんにちは。
インディーゲームの紹介などを行っているインディーズゲーム放送局です。
2018年4月14日(土)〜15日(日)に、インディーゲームイベント「TOKYO SANDBOX」が開催されました。
今回はその模様を前編と後編の2回に分けて、お伝えいたします。
「TOKYO SANDBOX」とは
「TOKYO SANDBOX」とは、多くのインディーゲームデベロッパーが出展するインディーゲームイベントです。
出展されたゲームについては試遊もできます。
第3回目の今回は、72組のゲームスタジオにより100タイトル以上のゲームが出展された他、CD等の物販、ゲーム実況や音楽演奏などのパフォーマンスも行われました。
Webサイト: https://tokyosandbox.com/
PR担当のケイシー氏にお話を伺ったところ、今回はVR作品が増えたことに加えて、新たな試みである日本のストリーマー(いわゆるゲーム実況者)による会場でのゲーム実況パフォーマンスを見どころとして挙げられていました。
VR作品については、ゲームジャーナリストで知られる新清士氏が代表を務める株式会社よむネコの新作VRRPG『ガルガンチュア』が、広いスペースにもかかわらず人だかりを作っていました。
全体の割合としてはまだまだ少ないものの、ケイシー氏の言う通り、VR作品は着実にその数が増えつつあり、来場者の注目度も高いようです。
会場の雰囲気
会場となる浅草橋ヒューリックホールは多くの人で賑わっていて、所狭しとインディーゲーム作品が展示されていました。
また、最前面には特設ステージが設けられ、時間になるとゲーム実況などのパフォーマンスが披露されました。
全体的にスタッフの方は海外の方が多いようでしたが、日本語を話せる方も多く、言葉が障害になることはありませんでした。
それどころか大変丁寧に対応していただき、会場運営の気配りを感じました。
作品展示については、全体的にPCゲームが多いものの、一部ニンテンドースイッチや3DSのような家庭用ゲーム機向けに開発されたものもありました。
これは、数年前から家庭用ハードメーカーが専用窓口を設けるなど、インディーゲームデベロッパーが参入しやすい環境を整えてきた成果であると考えられます。
ゲーム実況や音楽のパフォーマンス
今回の見どころのひとつであるパフォーマンスについては、ゲーム実況、そしてチップチューンと呼ばれる音楽の演奏を目にしてきました。
ゲーム実況は、4人の実況者が対戦型パーティーゲーム『Move or Die』などいくつかのゲームに興じていました。
モニターを通じてみるゲーム実況と比べ、実際に実況者を近くで見ると声やリアクションの大きさに驚かされます。そしてなにより実況者の方たちがとても楽しそうでした。
また、ステージの実況者だけでなく、ゲーム画面が映し出されるモニターにも来場者の注目が集まっていました。
チップチューンは、sdhizumi氏による演奏でした。
チップチューンとはゲーム機特有の音、いわゆるピコピコ音を利用した音楽です。
演奏が始まると旧型の携帯ゲーム機を使ったサウンドが会場全体に響き渡り、中には体を動かしノリノリになる人も。
インディーゲームの盛り上がりを体感できるイベント
インディーゲームに特化したイベントにも関わらず、賑わいを実感しました。
一方で、企業向けゲームイベントに比べるとゲームを体験できるまで待たされることも少なく、スペースにも比較的ゆとりがありました。
スタッフの対応が良く、来場者にとっては恵まれたイベントといえるでしょう。
ステージパフォーマンスに関しては、それ自体が楽しいことに加えて、会場を移動する必要がないため、ゲームの待ち時間や休憩を利用して鑑賞できるのもいいですね。
今回は主にイベント全体の様子についてお伝えいたしました。
次回は、出展されたゲームの中からいくつかピックアップして、ご紹介します。
乞うご期待!
文:インディーズゲーム放送局
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