こんにちは。
インディーゲームの紹介などを行っているインディーズゲーム放送局と申します。
今回は私が定期的に参加しているインディーゲームクリエイター向け交流会「Tokyo Indies(東京インディーズ)」についてご紹介いたします。
Tokyo Indies(東京インディーズ)とは
Tokyo Indiesとは、渋谷で月に一度開催される個人ゲーム開発者(いわゆるインディーゲームクリエイター)の交流会です。
ゲーム開発者と銘打っていますが、ゲームに興味のある方であればどなたでも参加できます。以前はFacebook上で参加申請が必要でしたが、2018年現在は直接会場にいってもOKです。
交流会は大きく2つのパートに分かれており、話などをして交流を深める時間とゲームに関するプレゼンテーションの時間で構成されています。
Webサイト:http://www.tokyoindies.com/
Facebookページ:https://www.facebook.com/tokyoindies/
ここからは3月に行われたイベントの雰囲気を紹介していきます。
会場は渋谷にあるFabCafe Tokyoの2階。この日は7時20分ころ到着しましたが、すでに会場は人でいっぱいでした。交流の時間、参加者は名刺交換で人脈を増やしたり、知り合いと近況を話したり、ドリンク片手にゲームの試遊を行ったりして時間を過ごしていました。
▼会場はこちら
FabCafe MTRL(ファブカフェマテリアル)
この日のプレゼンテーション
この日は5名の方がプレゼンを行いました。
プレゼンは事前に主催者に連絡を入れることで基本的にはどなたでも行うことができます。
プレゼン内容はゲームに関することなら概ね可能ですが、ツールやミドルウェアなどはNGになる場合もあります。
▼プレゼン申し込みはこちら
http://www.tokyoindies.com/present.html
Tokyo Indiesの特徴、これはもしかするとインディーズゲームの特徴かもしれませんが海外の方が多く参加されています
そのためプレゼンは英語で行われることも多いです。
もしプレゼンを行う場合、英語もしくは日本語と英語を併記したものを用意すると伝わりやすいです。
説明も英語と日本語がいいのですが、英語があまり堪能でない場合、主催者に相談すれば通訳してくれる場合もあります。
それでは、今回(2018年3月13日)のプレゼンで発表された内容について紹介していきます。
寿司パズルアクション『Peko Peko Sushi(ペコペコスシ)』
まずは、HanajiGamesさんが開発中のカジュアルパズルゲーム。
お客さんにお寿司を提供することで、売上(スコア)が上がり、コンボをつなげるとさらに稼げるというゲームシステムです。
お客さんや店員さんのキャラがたくさん用意されていて、ゲームを進めていくことで登場キャラも増えていきます。
お客さんには少年、サラリーマン、社長などの無難な人間キャラから、不良、女医、将軍、ハムスター兄弟、カンフーガール、寿司女神、寿司レンジャーロボ、ユニティちゃん(Unityオリジナルキャラ)などなど。人種・生物の枠を超えての来客からお店が繁盛している様子がうかがえます。
また、店員さんはスキルも使用できるとのこと。
犬が握る寿司が食べられるのはペコペコ寿司だけ!?
ちなみに、プレゼンターのアルヴィンさん(Alvin Phu)はTokyo Indiesの主催者でもあります。
▼製品サイト
https://www.hanaji.com/pekopekosushi
トランスジェンダーアドベンチャー『タイトル未定』
つづいてのプレゼンター・ゾイアンダーさん(Zoyander Stree)は、キャラクター化したトランスジェンダーの人にインタビューを進めていく、アドベンチャーに近いゲームを制作中(画面はVESPERさん)。
インタビューを進めていくとキャラクターの精神状態がイメージとして表示されます。
インタビューできるキャラは現在1人ですが、これから6人くらいは増やしたいとのこと。
このようなテーマ性・メッセージ性の強いゲームが生まれるのもインディーゲームの特徴の一つです。
▼開発者サイト
『ミラクル〇× ゲーム』
つづいては、小瓶さんによって開発された新型の〇×ゲーム。既存の〇×ゲームがほとんど引き分けてしまう点にメスをいれたゲームとのことです。
このゲームは一見すると、3×3マスという点では今までの〇×ゲームと同じなのですが、自分が置いたコマ(ここで言う〇×)が勝手に移動してしまう可能性を秘めている点が通常と異なっています。
そのため、自分が想定していない場所にコマが置かれてしまい負け(あるいは勝ち)につながるというゲームシステムになります。
ただ、コマが完全ランダムに移動するのではなく、上に20%・左に40%など移動方向の確率がその都度設定されるため、そこで駆け引きが発生するようになっています。
またスキルシステムも搭載されています。顔色が変わるとスキルを発動できる状態のサイン。スキルを発動すると先に述べた確率が表示されなくなり、対戦を有利に運ぶこともできます。
さらに面白いのが対戦継続機能。
勝敗が決まったにもかかわらず、対戦を続けることができ、相手を完膚なきまで叩きのめすことができるという、サディスティックな一面もあるゲームです(開発者の性格でしょうか)。
▼開発者twitter
https://twitter.com/kobeeeeeen
アクションRPG『ヒーローズトライアルズ(HEROES TRIALS)』
つづいては、秋葉原のゲーム会社シンユウデン(Shinyuden)さんが3年かけて開発したアクションRPG。
プレゼンターのガルシアさん(Luis García N)は日本のアクションRPGの例として『イース』を挙げていましたが、それよりは柔らかいグラフィックで難易度的にも遊びやすそうな印象を受けました。
特徴としては、男女2人のキャラクターを使い分けながら、剣による近距離攻撃、魔法による遠距離攻撃を駆使して先に進める点が挙げられます。
そのため、剣はアクションRPG、魔法はシューティングに近い戦い方になり、その両方を楽しめるゲームと言えます。
ちなみに、開発版ということで5分の時間制限があったのですが、プレゼン時のデモプレイでは残り3秒というギリギリでミッションを達成し、会場から歓声があがりました。
今年の春のリリースを目指しているとのことで完成が楽しみです。
▼製品サイト
http://www.en.shinyuden.com/heroes-trials/
『Indie Games Festival 2018』
最後は先週の記事でもお伝えした『Indie Games Festival 2018』の紹介でした。このようなゲームに関連するイベントの告知も受け付けています。
【3/25(日)まで】締切目前!Google主催『Indie Games Festival 2018』へのエントリーを急げ!
これらのプレゼンで紹介されたゲームは会場で試遊できることもあるので、Tokyo Indiesは最新または未公開のゲームを遊ぶチャンスでもあります。
そういった意味では、プレイヤー側が開発中のゲームに感想を伝え、それを開発側がフィードバックするという、ゲームへの意見交換の場としても利用できると言えます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
イベントの雰囲気が少しでも伝わったのなら幸いです。
また、こういった交流会は一人で行く、初めて行く場合話し相手が見つからず困惑することもあります。
もし、ひとりで行くのが恥ずかしかったり、気が引けるようでしたら私にお声がけください。2か月に1度くらいの頻度で参加しております。
次回は2018年4月10日開催予定です。
以上、Tokyo Indiesのご紹介でした。
※紹介した各ゲーム及びイベントの詳細につきましては、それぞれの開発元、主催者にお問い合わせください。
文:インディーズゲーム放送局
インディーズゲームの紹介やイベント、インディーゲームクリエイターの支援を行っています。プレイヤーにとってはメディアとして、ゲームクリエイターにとっては困ったときの巻物(風来のシレンに登場するアイテム)という位置づけで活動しています。
Webサイト:http://igb.sakura.tv/
Twitter:https://twitter.com/indie_game_bro