突然ですが、みなさんはスマートフォンアプリに課金をされていますか?
以前公開した『itemstore(アイテムストア)』導入アプリにおける課金ユーザーデータでは、アプリのジャンルに関わらず、課金率が平均して10%以下となっていました。
アプリの収益はほんの一握りのユーザーが支えている?
2016年に海外で行われた調査では、全ユーザーのうちたった0.19%の課金が収益の半分近くを占めていると報告されています。
引用:https://www.swrve.com/images/uploads/whitepapers/swrve-monetization-report-2016.pdf
このグラフは、全課金ユーザーを課金額に応じた10のグループに分類して、各グループの収益に占める割合を示したものになります。
最も課金額の多い「90-100%」のグループが収益に占める割合は48.4%を示しており、このグループに属するユーザーが全ユーザーの0.19%しかいないとのことです。
廃課金者100人に聞きました!
そこで今回は、アプリの収益を支えてくれる「廃課金者」の方々にアンケート調査を実施いたしました。
「月額10万円以上」の課金経験のある方を対象に、クラウドソーシングサービスを通じて100名の方の回答を得ることができましたので、その結果を紹介させていただきます。
なお、調査方法の都合上、実際の課金状況について厳密に審査が行われたわけではございませんので、参考程度にお考えいただけますと幸いです。
性別
性別の割合としては、およそ6:4と男性の方が多いですが、女性も極端に少ないわけではありませんでした。
年齢
年齢の割合としては、20代が最も多く半数を超え、続いて30代となりました。
周囲にご自身の課金状況を周知させていますか?
周囲に課金額を周知させていない方の割合が多かったものの、周知させているという方も極端に少ないわけではありませんでした。
課金に対する意識
課金に対してはポジティブに捉えている方の割合が多くなりました。
今現在の月平均課金額
現在は課金をしていない方もいる一方、月額平均が10万円以上の方も1割を超えていました。
年間の最大課金額
年間で100万円以上の課金をされた方が2割を超えていました。
1日の平均利用時間
課金を行っているアプリに使用する時間については、1日に平均して4〜8時間の割合が最も多く、続いて2〜4時間となりました。
1ヶ月の生活費に占める割合
1ヶ月の生活費のうちアプリへの課金が占める割合については、8割を超えるという方が1割を超えていました。ただし、実家暮らしの方が多いようです。
課金のモチベーション
課金のモチベーションとして最も多かったのが「キャラクター等のコレクション」でした。
代表的な課金意欲が湧かない場合の理由
- 周囲に同じアプリで遊んでいる友人がいない(少ない)
- 欲しいキャラクターがいない
- 限定イベントが少ない
- ゲームとして面白くない
逆に課金意欲が湧かないアプリの要因としては、一緒に楽しむ友人や仲間の有無と好みのキャラクターの有無を挙げる方が特に多かったです。
まとめ
アプリの収益を考える上で最重要顧客と言える廃課金者の方々の傾向が少しは見えてきたでしょうか。
より具体的なユーザー像を捉えて、マネタイズに活かすべく、「廃課金者のペルソナ」を描いてみたいと思いますので、さらに調査を掘り下げた上で、またご報告させていただきます。
お楽しみにお待ちください!
(2018.05.01追記)
100名のうちより高額の課金をされている方にインタビューを実施し、「廃課金者のペルソナ」を作成しましたので、よかったらご覧ください!
アプリの収益を支える廃課金者の簡易ペルソナを作成 - itemstore BLOG