itemstore BLOG

アプリ内課金(IAP)の実装・運用にかかる時間を大幅に削減してアプリの収益性を高めるサービス「itemstore(アイテムストア)」が、アプリ内課金に関する様々な話題や企画をお届けする公式ブログです。

iOSとAndroid、両方とも対応すべき?

f:id:cayto_pr:20180615174030j:plain

スマホアプリはiOSAndroidの2種類があります。

両方とも出したほうが課金してくれる人も増えそうに思えますが、そう簡単な話ではありません。iOSAndroid、本当に両方対応したほうがよいのでしょうか?

 

iOSアプリとAndroidアプリ、リリースに必要なもの

iOSアプリとAndroidアプリでは、必須となるものが異なってきます。

 

iOSアプリ】

  • Mac本体
  • Apple Developer Program」への登録

 

Androidアプリ】

 

iOSアプリは、開発するだけならWindows機だけでも可能な場合がありますが、最終的にAppleの審査を通過してApp Storeでリリースするためには、Macを通じてアプリを提出しなければなりません。そしてApple Developer Programへの登録が必要で、費用は年間で99ドルです。

 

Unity製のiOSアプリを快適に開発するためには、最新のmacOSIDE(総合開発環境)の「XCode」が満足に動作するスペックのMacが必要です。

Macさえあればいいんだな?」

と、ケチりすぎて中古すぎるものを購入したりすると、安物買いの銭失いということにもなりかねないので注意しましょう。ともあれWindowsしか使ったことがないという人だと、かなりの初期出費がかかります。この時点でiOSアプリの開発を断念した人も少なくないのではないでしょうか。

 

対してAndroidアプリの場合、Windows機だけで問題ありません。Google Playデベロッパーアカウントの費用は登録時に25ドル、1回だけ支払えばOKです。

 

今後はiPhone Xへの対応が必須になるiOSアプリ

iOSアプリを開発する上で、気をつけなければならないことが最近になって出てきました。それはiPhoneの最新機種「iPhone Ⅹ」への対応が必須になるというものです。

 

Upcoming iOS 11 App Update Requirements - News - Apple Developer

 

これはApple公式からのリリースです。重要な後半部分だけ抜き出してみましょう。

 

Starting July 2018, all iOS app updates submitted to the App Store must be built with the iOS 11 SDK and must support the Super Retina display of iPhone X.

(2018年7月から、App Storeに提出されたすべてのiOSアプリのアップデートは、iOS 11 SDKを使用して構築する必要があり、iPhone XのSuper Retinaディスプレイをサポートする必要があります。)

 

つまり新規のアプリはもちろん、これまでリリースしてきたアプリをアップデートする場合も、iPhone Ⅹのディスプレイにしっかり表示されるようにしなければならないということです。左右に黒帯などが表示されてはいけないわけですね。

iPhone ⅩのSuper Retinaディスプレイは、アスペクト比が19:9という、かなりの縦長仕様です。

 

参考:iPhone Xの画面サイズは「Plus」より大きい?小さい?

 

従来のサイズに最適化されるように作っていたのに、今後はiPhone Ⅹの独特なサイズにも対応しなければなりません。一からオブジェクトの配置を見直すなど、少なくないコストがかかるでしょう。もちろん従来機種での表示が崩れないようにもしなければなりません。筆者のリリースしているアプリを担当してくれているプログラマーも、iPhone Ⅹの対応はかなり苦労したと語っていました。

 

今後一切アップデートするつもりがなければ、iPhone Ⅹに対応する必要はありません。しかし現実的には――特に課金率を今後上げていきたいと考える場合には、そうした方策は取りづらいでしょう。

 

あえてAndroidだけという道も

iOSアプリを開発するのは、初期費用からアップデートまで、何かとコストがかかります。一方のAndroidは「この機種のディスプレイサイズに対応していなければならない」という制約はありません。もちろん各社からリリースされている機種にできるだけ多く対応する必要はあり、その検証をしなければなりませんので、どちらのほうがよりコストを要するか……というのは、一概には言えません。

 

そこでもうひとつ考えたいのが、iOSAndroidのシェアです。統計サイトの「StatCounter」で2017年5月から2018年5月の間を調査してみました。まず日本国内を見てみましょう。

 

f:id:cayto_pr:20180615174329p:plain

 

iOSのシェアが6割強と高くなっています。実は日本は、世界でもトップのiOSシェアを持つ国なのです。

では全世界を見てみるとどうでしょうか。

 

f:id:cayto_pr:20180615174325p:plain

 

打って変わって、Androidのシェアが圧倒的になっています。世界には高価なiPhoneを購入できない人が多く、そのため比較的安価なAndroidのシェアが多いと言われています。

 

このデータから導き出せるのは、世界に向けてスマホアプリをリリースするなら、Androidのみのほうが効率がいいかもしれないということです。

以前、課金と多言語展開についての記事を書きました。

 

課金してもらうためには多言語展開! - itemstore BLOG

 

多言語展開も、コストのかかることです。それをiOSAndroidの両方でやっていくのは、なかなか難しいものがあります。

 

主に日本国内のユーザーをターゲットにするなら、iOSは決して無視できません。しかし海外にも積極的に打って出たいというアプリであれば、コスト削減のためにもあえてAndroidのみで……という選択肢も有力です。

 

スマホアプリの世界はプラットフォームの方針によって、開発者も環境の変化を余儀なくされることがあります。

しかし、それに柔軟に対応できてこそ、競争の激しいアプリの世界で生き残っていけるのでしょう。みなさんも開発の傍ら、こういうことについても目を向けてみてください。

 

 

item-store.net